2022年11月27日日曜日

植物・2022年最後のもみじの紅葉・・

 


 今年のもみじの紅葉も、もうそろそろ終わりのようです。きょうは、散り敷いた葉が午後の日差しの中で、こんな風になっていました。





 このように見事なもみじの紅葉の落ち葉を見ていると、白居易の詩「林間煖酒焼紅葉」を思い浮かべてしまいました。「林間に酒を煖めて紅葉を焼(た)く」というあの詩です。

 林の中で紅葉を集めてたいて、酒をあたためて飲み、秋の風情を楽しんだという詩ですが、現代だったら屋外のキャンプでの楽しみと通じるのかなとも思いました。





 もみじの紅葉は、緑から黄色、オレンジ、ピンク、そして赤までさまざまな色のグラデーションを楽しめ、見上げてもすてきですが、散り敷いた風情も好きです。



 もう2,3回強い風が吹く日があれば、まだ木に残っているもみじもすっかり散ってしまいそうですが、今年の最後のもみじの紅葉もすてきでした・・・。

 

 

植物・コトリトマラズとは?

 

 先日、TVで五島列島のトレッキングという番組を見ていましたら、「バクチノキ」という面白い名前の木が出てきました。茶色っぽいかなり大きい木なのですが、よく見ると木の皮がすっかりはがれていました。博打に負けて身ぐるみはがされるのに例えたとのことですが、なるほどと笑ってしまいました。

 そういえば、うちの庭にも「コトリトマラズ」というおもしろい名前の木があります。今の時期ですと、こんなかわいい赤い実をつけています。




 よく見ると、するどい「とげ」がありますので、小鳥は止まることができないようです。

 コトリトマラズはメギの別名ですが、メギは漢字では「目木」と書き、葉や茎を煎じて飲んだり、洗眼薬にもしたり、目に良いとのこと。

 春には、うすい黄色のかわいい花をいっぱい咲かせてくれます。

 同じメギ科の仲間の植物で、「ヘビノボラズ」という名前の植物もあるようです。この植物はまだ見たことがありませんが、こちらもやはり「とげ」がありますのでへびは、登れないということなのかしらと思います。



 この季節にかわいい真っ赤な実をつけるコトリトマラズですが、小鳥が実をつまめないためでしょうか、いつも初冬のころまで、残っています。