2014年9月27日土曜日

那須・ハロウィン




  きょうは、那須のホテルでハロウィンのおもしろいディスプレイを見てきました。




 ハロウィンは、最近は日本でも知られるようになりましたが、以前にロンドンに住んでいたときには、ハロウィンの行事よりも、11月5日の「ガイ・フォークスディ」の方が、盛んでした。

 ただ、子供たちが家々を回って、お菓子をおねだりするという習慣は残っていて、うちでもお菓子を用意していたのを思い出します。

 ハロウィンの行事は、もともとはイギリスやアイルランドに住んでいたケルト族からはじまったようです。ハロウィンがアメリカで盛んなのは、アイルランドからの移民が多かったからということですが、イギリスでは、もうほとんどハロウィンの行事は見られないので
不思議に思っていました。




 また、ハロウィンにつきもののかぼちゃのランタンは、やはりアイルランドの昔話がもとで、ジャックという飲んだくれの鍛冶屋が主人公だとか・・。

 本来は、アイルランドではカブだったのが、移民先のアメリカでこの行事が行われるさいに、身近にあったかぼちゃを使用することになったとのこと。

 それにしても、日本のあちこちでハロウィンがディスプレイされているなんて、さぞ悪霊や魔女もびっくりしていることでしょうね!!!









2014年9月23日火曜日

彼岸花と山頭火の句




 きょう9月23日は、秋分の日です。20日が彼岸入りでしたから、やはりちょうど
彼岸のころに、この花が咲くのだなあと再認識しました。午後の散歩のときに見た、ヒガンバナです。




   山頭火は、ヒガンバナの句をたくさん作っています。

  ちくま文庫の「山頭火句集」を、開いてみましたら、こんなに彼岸花の句がありました。

        ☆歩きつづける彼岸花咲きつづける    山頭火   
        
        ☆うつりきてお彼岸花の花ざかり     山頭火    
        
        ☆お彼岸のお彼岸花をみほとけに      山頭火
        
        ☆彼岸花さくふるさとはお墓のあるばかり   山頭火

        ☆なかなか死ねない彼岸花咲く        山頭火
                         




  ほかにも、山頭火はこんな句も作っていますが、こちらは、曼殊沙華になっています。

         ☆曼珠沙華咲いてここが私の寝るところ     山頭火

         ☆いつまで生きる曼珠沙華咲きだした      山頭火

         

    
     数年前、永平寺に行ったことがあります。

   山頭火は、永平寺も訪ねていて、そこでこんな句も作っていました。永平寺の門前に句碑が作られていて、いい句だなあと思ったのを覚えているのですが、永平寺三句として、ちくま文庫の「山頭火句集」にも出ていました。
     彼岸花の句ではないのですが、心が静かになるようで好きな句です。


          ☆水音のたえずして御仏とあり      山頭火
          
          ☆てふてふひらひらいらかをこえた     山頭火

          ☆法堂(はっとう)あけはなつ明けはなれてゐる   山頭火

                             
  山頭火は、木の花よりも、草花が好きで、西洋種よりも、野草が好き。そして春の花よりは、秋の花が好きということですから、彼岸花もきっとお好きだったのだと思います。





 山頭火の念願はふたつあり、
         そのひとつは、ほんとうの自分の句を作ること。
                     もうひとつは、ころり往生。

   とエッセイに書かれていたのですが、そのふたつともに、
                山頭火の念願は叶えられたようです・・・。



     


植物・りんどうとゴジュウカラ



      りんどうが咲きました。






☆りんどうの露のひとつぶ水の星   宇井十間


 宇井十間さんのこんなすてきな句をみつけたのですが、りんどうの花を見ていると、「露のひとつぶ、水の星」という言葉がぴったりのように思えてきます。



 お昼ごはんを食べていると、とつぜん「どすん」と何か窓ガラスに当たるにぶい音がしました。

窓を開けてみると、ゴジュウカラが地面に落ちていたのでびっくり・・。





 ゴジュウカラは、30分ぐらいそのまま休んでいたのですが、何時の間にか姿を消して飛び去っていったのでほっとしました。

 リンドウが初めて咲いた日の午後の出来事でした・・。





2014年9月19日金曜日

那須・好きな場所



 きょうは、朝から秋晴れの良い天気でした。

   午前中の散歩は、少し遠出して、お月見広場と読んでいる牧草地に行ってみました。

         こんなところです。




 広々としていて、思わず両手をあげて深呼吸したくなるすてきな場所。

 しばらく見惚れていますと、トラクターがやってきて、牧草を白のビニールでぐるぐる巻きにしました。





 牧草地のあちこちにある牧草を、あっという間にビニールでくるんでしまうと、トラクタ      ーは目の前を、去っていきました。

 空には大型のワシタカ類の野鳥が、悠々と飛んでいました。右の雲の中に点のように見えているのですが、わかるでしょうか。




 もうすぐ、正午。
 
 わたしも、お月見広場を、後にしました。




2014年9月18日木曜日

那須動物王国・露天風呂に入るカピバラくん




  先日、那須動物王国で、露天風呂に入っているカピバラくんを、見てきました。





  
 カピバラが大好きなお姉さまが、露天風呂に手を入れて、カピバラにさわっていたのですが、人間に慣れているようで、うっとりとした表情でなすがまま。

 カピバラの何ともいえないとろんとした目の表情に癒されました。

 ネズミの仲間では、一番大きいということですが、鳴き声は、キュルキュルと鳴くとか。
                    




                        子供のカピバラちゃん





                       こぶのあるオスのカピバラくん

 温泉に入るカピバラくん、こちらまでいい気分にさせていただきました。
 ありがとう。
                            また会いにきますね。






2014年9月9日火曜日

那須・さやかな満月の日に・・



    きょうは、9月9日、満月の日です。

    2階の窓から、たなびく雲の間に、満月を見ることができました。




                       
 今年の夏から秋にかけて、雨の日が多かったのですが、きょうは、日中もさわやかな秋晴れで、気持ちの良い天気でした。

 そして、今夜の満月。


♪秋風に たなびく雲の 絶え間より
          もれ出づる月の 影のさやけさ        左京太夫顕輔
 

 この歌は、百人一首の左京太夫顕輔の歌ですが、きょうの月は、これとまったく同じ。
秋の夜の雲の間からもれ出るさわやかな月の光でした。




2014年9月5日金曜日

植物・ジイソブとバアソブ



 ツルニンジンには、ジイオブという別名があるのですが、こんな花です。

                        


 雨上がりの道を散歩していますと、草叢に突然、咲いているのを見つけてうれしくなりました。



 
 この花を初めて見たのは、数年前ですが、別の場所でした。




 そのときには、あわてて家にもどり、名前を調べたのを思い出します。




 
 ツルニンジンのジイソブという名前に対して、バアソブもあるのですが、インパクトのあるネーミングですぐに覚えてしまいました。



 
きょうは、一日この花を見たことで、うれしい気分でした!!!

 
                ツルニンジン(ジイソブ)
                キキョウ科ツルニンジン属
                Codonopsis    lanceolata
















2014年9月4日木曜日

野菊の墓


あちこちで、野菊が咲いています。

ノコンギク、ユウガギク、シラヤマギクなどです。

私が、一番好きなのは、風に優雅に揺れて咲く
ユウガギクです。
はかなげなところが、すてきです。

伊藤左千夫の小説「野菊の墓」に出てくる野菊は
ノコンギクと言われているのですが、
わたしだったら、ユウガギクが民子にふさわしい
花のように思われます。

政夫は、民子をノギクのような人だといい、
「かれんで優しくて品格がある」と言っています。

ふたりのほのかな恋は、悲恋に終わってしまうのですが
映画化もされているようです。

ノコンギクやユウガギクを見ると、「野菊の墓」の民子を
思い出してしまいます。




               
                      「野菊の墓」 伊藤左千夫
    


                        ユウガギク




                         ユウガギク




                         




                          ノコンギク  

2014年9月3日水曜日

東京散歩・銀座のペッパーくん




   先日の週末、ソフトバンク銀座で、ペッパーくんに会ってきました。


  

 前回のときには、お披露目のすぐ後ということもあり、ペッパーくんは、1階と2階にそれぞれいて、人がいっぱい集まっていたのですが、今回は、2階にだけいておばさまおひとりと、話していました。

  ペッパーくんは、世界初の感情認識パーソナルロボットということです。

 私がまず最初に、「写真を撮らせてもらってもいいですか?」と聞きましたら、なぜか返事がなく、「せっかくだから、ぼくと少しお話ししませんか?」と、きりかえされてしまいました。

        「ロボットとお話するのは、初めてですか?」
        「緊張していませんか?」

というペッパーくんの質問は、ほぼみなさんと同じようです。




 ペッパーくんのコンセプトは、「思いやり」だそうですので「緊張していませんか?」という言葉になるのでしょう。

 土曜日の昼過ぎだったのですが、ペッパーくんに興味を持って会話するのは、わたしを含め中高年の女性が多いようにみえました。

 これからの高齢化の時代を迎え、「思いやり」のある気持ちを認識できるペッパーくんは、いろいろなシーンで活躍できる可能性を持っているのかなあと思いながら、ペッパーくんとお別れしました。