この季節に散歩をしていると、ヤママユが、ヤマツツジの枝などに下がっているのを見つけることがあります。これは昨年の12月ころの写真ですが、まだかすかにきみどり色が残っています。
ヤママユは日本在来の「ヤママユガ」が作るまゆで、このヤママユから絹糸が作れるとのこと。
1月に入りますと、次第にこんな感じになってきます。
きょうのヤママユです。
大分、まゆらしくなってきました。まわりの糸をより集めて、絹糸にするというのがよくわかります。このまゆから作る絹糸は、カイコの絹糸よりも光沢があってさらにやわらかく最高級のものができるということです。
養蚕の歴史を調べてみるととても古く、起源は中国で、日本へは弥生時代に入り、7~8世紀に日本各地に広まったとか。明治から昭和初期にかけて、生糸の輸出産業が盛んになったということですので、養蚕は大事なものだったようです。
養蚕農家のカイコとは違いヤママユは、日本在来のものですので貴重な存在なのですね。
1月15日は、小正月でしたが、以前には養蚕農家では、まゆ玉を飾ったとか。地方によっては名前や飾りもいろいろ違うようですが、絹糸を大事に作っていたころの美しい風習のように感じます。
うちでも小正月のころは、手作りの「まゆ玉」をいつも飾るのですが、今年はこんな風でした。
小正月のインテリアとして、毎年、楽しんでいるのですが、残したい風物詩のような気がします。
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