2015年8月28日金曜日

万葉集の花・葛(くず)



 万葉集に出てくる花に、「葛」があります。
 
大磯の荒磯(ありそ)の渡(わたり)はふ葛の行方も無くや戀ひわたりなむ
                        万葉集二十巻3072




(大磯の荒磯のあたり一面に延びていく葛のように、これからも行方定めずに恋しさをつのらせていくわたしなのでしょうか)

        というような意味だと思います。

 葛は、マメ科の大形つる性多年草ですが、わたしが住んでいるこの辺りには、どこにでも
生えています。




 ご存じのように、根からは、葛粉がとれ、漢方では葛根(かっこん)といって発汗・解熱剤
ともなり、茎の繊維では葛布(くずふ)も織れるというすぐれものです。

 茎の繊維からは、どんな布が織りあがるのでしょう・・。




 葛は、また「秋の七草」のひとつですが、改めてよく見てみると、赤紫色の蝶の形の花が総状についていて「きれい~」と、思わず言ってしまうような豪華さです。




 いままでに何度も見ていたはずなのに、葛の花って、こんなにきれいとは、気づきませんでした。

 先日、お会いした方に「葛の花は、コーラの香りがするよ」と教えていただいたので、早速嗅いでみましたら、甘いフレッシュな炭酸の香りがしました。(^^♪

             香りもすばらしい花でした!



 




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