2020年7月24日金曜日

植物・ヤマユリの季節・・



 ヤマユリは重さにたえてしなやかに
            つゆぞらのなか今年も咲けり
                                あみ


 
  ヤマユリは、近畿以北の山野に咲く、日本ではもっとも大きな野草です。梅雨の今頃の夕方などに、窓を閉めようとしたときなど、庭の方から甘い香りが漂ってきて、あ~っ、ヤマユリの香りだとしあわせな気分になることがあります。




 大きな6枚の花びらは、先端で反り返り、中央には鮮やかな黄色の線、そして花びら一面に
赤褐色のドットが広がり、見事な造形です。
 わたしは、大きな花は苦手だったのですが、毎年この花を見ているうちに、すばらしいと思うようになりました。日本の野生のユリの女王かもしれませんね。




 この上の写真は、野生のイノシシにヤマユリの球根を掘られた後です。穴の中に白いヤマユリの球根が2片残っているのが見えます。球根は食用にもなるほどおいしいので、食べたのだと思います。




 この花びらは、サルがかじったのだと思います。数日前の夕方、うちの庭にもサルがきて手にはヤマユリの花のついた枝を持っているのを見ましたから・・。今日、散歩していますと、球根を掘った後やかじられた花を数件見ました。イノシシが球根を食べるようになったのは、2、3年前ぐらいからですが、サルは今年がはじめてでした。

 そういえば、サルが庭に来た翌日の散歩で、イノシシの子供が散歩道を横切ったのも見ましたから、今年は動物にあう「当たり年」のようです。ヤマユリの芳香が動物をひきつけるのでしょうか・・。野生の動物も生き残るのは大変のようです。