2018年12月30日日曜日

平成最後の大雪



 寒波の影響で、昨日から雪になりました。
 庭のつぼに積もったふわふわのパウダースノーですが、まるで石鹸の泡のよう。


 
 きょうは、一日中、雪が降っていたのですが、午後3時頃、いつもの散歩道に出かけてみました。
 長靴が埋まってしまいそうな雪の深さでした。




  足跡は、わたしだけ、
  いつも見かけるウサギの足跡もありませんでした。





 わたしのお気に入りのいつものスポットですが、ベンチがほとんど雪に埋もれそうでした。
 冬はいちばん好きな季節ですが、雪景色は、特に大好きです・・・。
 凛とした大気の中で深呼吸すると、こころが洗われるようでした。



 

2018年12月19日水曜日

今朝の雪・・



 きょうの朝の庭です。
 カーテンを開けてみると、粉砂糖を一面にまぶしたように、すてきな雪景色になっていました。


バードバスもこんな感じだったのですが、気温はあまり低くないようで、ガチガチに凍ってはいませんでした。



 杉苔の上もすっかり雪で覆われてしまっていました。
  

 昼過ぎまでには、すっかり溶けてしまっていたのですが、クリスマスにはホワイトクリスマスになるのでしょうか・・。









12月の薔薇・・





 11月は、東京の旧古河庭園に秋の薔薇を見に行ったのですが、12月は那須のコピスガーデンに薔薇を見に行ってみました。




 ほとんどの薔薇は、もう冬薔薇になっていたのですが、冬の薔薇も雰囲気が感じられてすてきだなあと思いました。うすい水色の冬空を背景にした薔薇は、うなだれていて、寒さに耐えているよう・・。


 こちらの薔薇は、咲いたまま、ドライフラワーになっていて、豪華な花びらが重たそう・・。



 大きな鉢に植えられていた薔薇は、すてきなローズヒップになっていました。



 
 冬の日暮れは早く、大きな太陽も最後の輝きを見せていて、
 星の輝く夕景も、もうすぐでした・・・。

 



        ♪冬薔薇(ふゆそうび)老いゆくことも 美しき
                             あみ


     







2018年12月16日日曜日

クリスマスの頃・・



 
 クリスマスまでもう1週間と少しになりました。
 ようやく我が家でも、恒例のクリスマスの飾りをしました。



 
 ろうそく立てや、水差し、ノイバラの実を入れてあるTEA・POTなどは、どれも
趣味で集めていた思い出のあるものです。



 
 クリスマスツリーは、わたしの手作りで、オーナメントはわたしの好きなりんごもあります。




 クルスマスリースに下げてあるのは、ネットで購入したハロッズのクマのぬいぐるみで
数年前から定番になりました。右のプレゼントの箱がいっぱい重ねてあるかわいクリスマスツリーは、ベルギー製。夢があって大好きなツリーです。




 ダイニングのテーブルには、今年は三角のガラスの花瓶にサルトリイバラの実を飾りました。

 クリスマスの飾りつけをしながら、ワムのクリスマスの定番の名曲・ラストクリスマス
を聴いていたのですが、先日、車のタイヤを冬用に交換に行ったときのことを思い出しました。

 ちょうど店内にこの曲が流れていて、それを聴いていた若いカップルの女性の方が、「この曲は英語の授業の時に教材として勉強したの」と楽しそうに男性に話していらっしゃるのを耳にしました。

 ワムのラストクリスマスは、彼女にふられるという哀しい曲ですが、彼等の今年のクリスマスはきっと楽しいクリスマスになるのだろうなあと確信しました。
 彼女の笑顔がとってもすてきでしたから・・・。
 
 

 

2018年12月10日月曜日

心ときめくもの・・




 冬枯れのモノトーンの散歩道を歩いていましたら、突然こんな実を見つけたので、びっくりしました。
 


 むらさきのサヤの色がすてきです。




 こちらのコバルトブルーの実も、もっとすてきでした!

 うちに帰って早速、野草の図鑑で調べてみましたら、「ノササゲ」の実でした。
 夏に黄色がかったクリーム色の小さな花を咲かせるのですが、こんなにすてきな実が
つくとは、知りませんでした。




 ここに住んでから、もう大分たつのですが、ノササゲのきれいな実を見たのは、はじめてでしたので、心ときめくサプライズでした!!!








2018年12月8日土曜日

日本人のこころ・「東山魁夷展」




 国立新美術館で開催されていた「東山魁夷展」に最終日の前日の12月2日に行ってきました。




 今回は、唐招提寺御影堂障壁画が、再現展示されるということで、とても楽しみでしたが、やはり、期待通りにすばらしいものでした。特に御影堂の上段の間に描かれた「山雲」の山の木々と雲のたたずまいが、ドキッとしてしまうほどすてきでした。




 東山魁夷は、学生時代から好きな画家でした。日本の風景をシンプルにしかも奥深く表現していることに惹かれたからでした。彼の講演や随想を書いた本「日本の美を求めて」は、大分以前に買った本ですが、今回読み直してみると、「まえがき」にこの本を書いたのは、ちょうど、唐招提寺御影堂の上段の間、寝殿の間の障壁画を完成させた昭和50年のものであると、書かれていました。




 わたしが感動した「山雲」についても、書かれていました。彼は、「山雲」はほとんど墨絵の色調で描いたもので、日本の自然のもつ幽玄さを表したかったということです。
 




 彼は、美術学校を卒業してからに2年間ドイツに留学、戦争や肉親の死などの試練をへて、戦後の昭和22年1947年に「残照」で、彼の芸術へとたどりつきます。その後は、日本の風景に日本の心を求めて作品を残しました。




  彼はこの本の中で、風景についてこんな風に述べています。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
  風景は心の鏡である。庭はその家に住む人の心を最も良く表すものであり、山林にも田園にもそこに住む人々の心が映し出されている。河も海も同じである。その国の風景はその国民の心を象徴すると言えよう。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
       引用 「日本の美を求めて」東山魁夷著 16p

 わたしもまったくそう思います。
 彼は、日本の風景の中に日本人の心を求め、それを画という芸術でわたしたちに残してくれたのでした・・・。
 




2018年12月6日木曜日

金色の小さな鳥・・・




 
   金色のちひさき鳥のかたちして
        銀杏散るなり夕日の岡に
                     与謝野晶子





 このイチョウの黄葉は、立教大学のキャンパスで12月1日に写したものです。
 わたしは、このようにすばらしいイチョウの黄葉を見る度に、いつもこの与謝野晶子の歌を口ずさんでしまいます。

イチョウの木の下には、イチョウの黄葉が女の子の洋服の襟のように、木を取り巻いて散り敷いていたのですが、ひらひらと舞い落ちるさまが、想像できました。

 夕日に照らされたときには、金色に輝くちいさな鳥のように見えたのでしょう・・・。


新訳でプルーストを読破する・8「ソドムとゴモラⅠ」



 「新訳でプルーストを読破する」というセミナーも8回目になりました。会場の立教大学のキャンパスはもうクリスマスの飾りがしてあり、夕方にはこんな感じになっていました!



 今回の講師の野崎歓さんのお話しは、とてもおもしろく聞かせていただきました。
 
 プルーストの作品は映画として書かれている・・しかも最先端の映画・・・
 プルーストのまなざしは、絵・・・
 トリック撮影でまなざしをイリュージョンしている・・・





  351p「こころの枯渇のところ」

  主人公(マルセル)の存在は木・・・
  木は水(涙)でうるおされる・・・

  など、彼の視点はおもしろかったです。



わたしが、この8「ソドムとゴモラ」の中で一番良かったと思うのは、405pの
「リンゴの木の描写」のところです。

  紺碧の空のもと、リンゴの木々が豪華に花盛りの姿を見せていて
  遠くに見える海は、日本の浮世絵に描かれた遠景のようであり
  おびただしい数のシジューカラが飛んできて枝に止まり、花の間を
  飛び回っている・・

 


 この美しさが涙をさそうほどに心を打つのは、フランスの農夫たちのように、
 フランスの野原に立っていると実感されるから・・・      
 この景色は、やがてくる驟雨の中でも花盛りの美しさを掲げていた・・・



わたしはこの描写のところで、
 花盛りのリンゴの木の動かない「静」の描写に対して
 シジューカラが動き回る「動」の描写の対比がおもしろく
 また
 「紺碧の空」から
  「驟雨」に変わる変化もまた、野崎さんがおっしゃったように「絵画」や「映画」を感じさせるページかなとも思いました。



  レクチャーが終わった4時半すぎには、大きなツリーの木々には、クリスマスの電球のあかりが灯っていました・・・。



 

2018年11月30日金曜日

紅葉狩・・




   きょうは、11月の最後の日です。もうすっかり木々も葉を落としているこんな時期に、見事なもみじの紅葉を残している場所がありました。
 近づいてみますと、倒木の上にもみじの枝が差し掛かりこんな風情になっていました。
 



 黄色から桃色、そして薄紅色へと、やさしい色合いのグラデーションを見せているもみじは、そこだけスポットライトをあびたように、輝いて見えました。

 もみじを見にいくことを、紅葉狩(もみじがり)というのですが、能にも「紅葉狩」という曲があります。学生時代に能の仕舞いで友人が舞った「紅葉狩」を思い出しました。

 ♪時雨をいそぐもみぢ狩り、深き山路を尋ねん~




 これは、「紅葉狩」という能の謡曲に出てくる言葉ですが、実は新古今集の摂政太政大臣(藤原良経)のこの歌に由来しているとのことです。

 ♪立田姫いまはのころの秋かぜにしぐれをいそぐ人の袖かな





 立田姫は、秋の女神で紅葉を司っているそうですが、もう去って行こうとしてる頃で
秋風といっしょに時雨を降らせて、人の袖を染めようとしているというような意味なのでしょうか。




 能の「紅葉狩」には、山の中で紅葉狩りの宴をしている妖艶な美女が出てきます。この美女が、鹿狩りで通りかかった平維茂(たいらのこれもち)を誘惑するのですが、実は鬼女なのでした。平維茂は、鬼女を神剣で退治してこの物語は終わります。

 このようなもみじの紅葉を見ていると、なぜか「紅葉狩」の物語の世界に引き込まれて
しまいそうでした・・・。




 

 
 






2018年11月27日火曜日

11月の薔薇



 旧古河庭園の11月15日の薔薇です。
 旧古河庭園の薔薇は、春の5.6月に見に行くことが多いのですが、秋の薔薇も見事でした。



 純白のホワイトクリスマスは、真っ青な空と、洋館を背景に存在を輝かせていて、すてきでした!


 


  薔薇にアキアカネが止まっているのを、初めて見ました。
 アキアカネはもう山にはいませんから、なつかしい感じで見ていたのですが、しばらくの間、じっと、薔薇に止まり、カメラを持った方のアイドルのように人気者でした。





赤い薔薇は、もう薔薇のイメージそのままで、薔薇は赤という英語の歌の詩を思い出します。

          Roses are red,
          Violets are blue,
                      sugar is sweet,
                      And so are you.

 もう暗記してしまっている詩ですが、書いてみるとやはり愛されている詩なのだということがよくわかりました!




 黄色の薔薇は、花言葉がジェラシーという意味もあるようですが、黄色は太陽のように
明るくて健康的なイメージも感じます。友情や献身という花言葉もあるようですね。



 旧古河庭園では、TEATIMEもできます。
 大正時代のロマンが感じられるこの建物は、もう何度か見ているのですが、いつ見ても、落ち着いた雰囲気があり好きな建築物です。
 薔薇ともよく似合っていました。



2018年11月16日金曜日

東京散歩・東京国立博物館



 上野にある東京国立博物館に行ってきました。
 東京国立博物館のある上野の公園は、いつ訪ねても思うのですが、広々として、気持ちの良い空間が広がっていました。


 公園の木々も、色づき初めていました。



  表慶館の前にある大きなゆりの木の紅葉です。
  この明治末期に建てられた建築は、大正天皇のご成婚を記念したものだというのを、今回初めて知りました。



 今回は、東京国立博物館の秋の庭園開放がお目当てでした。
 庭園の中央には大きな池があり、池のまわりには、日本各地から移築された茶室も建っていました。









 館内の展示では、特別展示の下村観山の描いた「白狐」が、すばらしかったです。
 この季節にふさわしい屏風絵を選んでの展示なのでしょうが、白いきつねの目と、まわりの木々の秋の雰囲気がとてもよく、やさしい気持ちになれるような絵でした。




 紅葉はまだ、色づきはじめたばかりでしたが、秋晴れの日の散策は、気持ちが良かったです・・・。
 白いきつねのやさしい目が忘れられなくなりそうと思いながら東京国立博物館をあとにしました。