6月20日は、まぶしいほどの良い天気。
朝の午前9時ちょうどに、東の窓の方から、
カッコーの初鳴きが、聞こえてきたのです。
大好きなカッコーの鳴き声ですが、
こんなに近くで聞いたのは初めて。
一日中とても良い気分でした!
散歩道にスイカズラが咲いています。花の色が、白からうすい黄色に変わるので、キンギンカ(金銀花)という別名もあるのですが、わたしは英語のハニーサックルという名前が、好きです。
ひさしぶりにルナアルの「ルナアル詞画集」を読んでみました。
この本は、あの「星の王子様」を名訳された内藤濯さんが、訳されています。
内藤濯さんは、ルナアルの日記から警句のみを選択し、うつくしい日本語に翻訳なさっています。警句とは、アフォリズムのことで、考え方や見たままを、短く気の利いた言葉であらわした真理の表現とのこと。
わたしが、おもしろいと思った警句をランダムに引用してみます。
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「得意満面の小鳥。パリの空を飛んできたらしい様子だ。」
「今年はじめての上天気。パセリ入りのオムレツといった感じがする。」
「ーいちばんきれいなイヤリングは、なんで作るんですか。
ーさくらんぼうで。」
「青空ー「われは大いなる青き花なり」」
「散歩は、頭を思想の籠にしてゆすぶる。」
「幕ひとつで、へだてられる人生と芝居。」
「やさしさには、刃むかうわけにはいかぬ。」
「いちばんの健康は、自分の健康を感じないこと。」
・-・-・-・-・ 引用おわり
わたしは「得意満面の小鳥、パリの空を飛んできたらしい様子だ。」というフレーズが、小粋でおしゃれで好きですが、その他の警句にもルナアルのエスプリを感じます。
ルナアルの「博物誌」もそうですが、短い文で、動物や植物、そして人間の思考までも核心をついて語る彼の作品は、
いつのまにかこころに残ってしまうキャッチコピーのようだと、いつも思ってしまいます・・。
ルナアルの「博物誌」にもこんな短い好きなフレーズがあります。 「蝶」「二つ折りの恋文が、花の番地を捜している。」