2020年9月20日日曜日

森のきのこたち

 


 9月に入り、散歩道には、きのこがあちこちに顔を出し始めました。

 今年の夏は、雨が多く湿度も高かったので、きのこたちも大喜び。

              


  これは、タマゴタケという名前のきのこですが、

  一列に並んでいるとまるで、白雪姫に出てくるこびとのよう。


 

1・ タマゴタケは、森の中でまず最初に、こんな感じにおずおずと顔をだします。


2・次に赤い帽子をこっそりとのぞかせて・・。



3・ぴょんと背伸び



4・帽子を広げると雨傘のダンスのよう。



 

 今年もきのこたち、出てきてくれてありがとう。

 来年も待っていますね。See you again !!! 





2020年9月17日木曜日

アポリネールの猫の詩

 

 わたしが持っている本の中でいちばん美しい装丁の本は、「アポリネール詩集」です。アポリネールの詩は、窪田般彌訳、出版社は、ほるぷ出版。古本市に行ったときに、あまりにも美しいので一目で気にいってしまい買った本でした。



 この本は、ピエール・カルダンの装幀・装画で、動物詩集には、R・デュフィの挿画が入っている豪華版です。アポリネールといえば、「ミラボー橋の下をセーヌが流れる・・」ではじまる詩「ミラボー橋」があまりにも有名ですが、わたしは、動物詩集の中の「猫」が、大好きです。

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「猫」
             アポリネール     (窪田般彌訳)

僕は家に持ちたい、

分別のある女房一人と、

書物のあいだを通り抜ける子猫一匹、

それに、彼らなしには生きていけない

いつもそばにいてくれる友達数人。

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                引用 アポリネール詩集 83p
                    窪田般彌訳 ほるぷ出版


              R・デュフィの挿絵「猫」

 アポリネールは、1880年にローマで生まれていますが、母はポーランドの亡命貴族で父はモナコの司教だったそうです。19歳で母といっしょにパリで生活するようになったのですが、生活は苦しくそんな中で、詩をかき、友人を作り恋をしたようです。

 彼はフランスを愛する気持ちから帰化し、戦争(第一次世界大戦)に行くのですが、戦傷を受けて戻り、重い傷が癒えてから再び詩を作って活動していました。

 そんな中、1918年にジャクリーヌと結婚したのですが、その後わずか7か月後の11月に、スペイン風邪で亡くなってしまいました。



 この猫の詩は、分別のある妻と、書物の間を通りぬける子猫一匹、それに彼らなしには生きていけないような友達数人・・・・・それらを家に持ちたい!とうたっているだけなのですが、詩人の気持ちが、なぜかよくわかります。そして、子猫が書物の間を通り抜けるシーンまでが目に浮かんできて、読むたびにいつもキュンと感じてしまうのです。

 アポリネールのささやかでしあわせな人生観で満ち満ちているような詩で、わたしは、大好きです。




2020年9月13日日曜日

妖精の帽子のようなかわいい花 「ツルニンジン」

 


 先週、公園を散歩していた時に、今年も妖精の帽子のようなかわいい花を見つけました。ツルニンジン(ジイソブ)です。いつも9月のはじめ頃に咲くので楽しみに待っている花です。



 ツルニンジンは、つるが長いもので2メートルもあるそうですが、これは1メートルぐらいでした。

 昨年の暮れに公園の木を伐採して置いてあった枯れ枝に、つるが伸びてからまっていました。3か所でこの花を見ましたので、来年もこの場所で咲いてくれますようにと願っています。



 ツルニンジンの別名は、ジイソブというのですが、お爺さんのソバカスという意味だとか。かわいそうなネーミングですので、別名は、「妖精の帽子」こんな名前のほうが似合っていると思うのですが・・。

 花が終わると、ポロリと帽子がぬげ落ちてこんなおしゃれなブローチのような形に変身するのも、すてきです!!!