2016年7月25日月曜日

九条武子の水引草の紅・・・




 庭の茂みの中に「ミズヒキ」が、咲きはじめました。

          

 
 ☆あるかなきか 茂みのなかに かくれつつ
               水引草は 紅の花もつ

                     九条武子


 九条武子の歌集「白孔雀」の中に出てくる歌ですが、
なまめかしいようなちょっとおしゃれな雰囲気のある
歌だなあと、思いました。

 その花が昨日、うちの庭先で咲き始めたのを見つけて、
うれしくなりました。



  ミズヒキは、楚々として咲く、小さな赤い花ですが、九条武子さんは
その花を、紅という言葉で、つやっぽい艶な存在として表現なさっています。

 


 ミズヒキは、よく見ると、水引きという名前のように、
細い茎についた花穂を上から見ると赤、下から見ると白で、
紅白になっているのです。

 厳密に言えば、花弁はなく、萼片が4個あるのですが
卵の形で赤く、下部が白いのです。

 紅が艶とすれば、白は清楚でしょうか・・・。

 九条武子さんは、ミズヒキの花を紅(べに)という言葉で
艶を表現なさったのですが、もしかしたらこの花は、
白の清楚もあわせもつというのをご存じだったのかも
しれません。




☆あるかなきか 茂みのなかに かくれつつ
             水引草は 紅の花もつ

                          九条武子

 
 好きな歌のひとつになりました・・・。





 

2016年7月18日月曜日

ベランダでティータイム!



 きょうは、3連休の最後の休日でしたが
久しぶりに晴れたので、クッキーを焼き、
ベランダでお茶を飲みました。





  クッキーは、バターではなくココナツオイルを
使ったのですが、香りもよくおいしく出来ました。





  最近は朝ごはんのときに食べるライ麦パンにも
ココナツオイルを、つけて食べています。





  いま、庭で咲いているのは、紫のキキョウ(左)、ピンクの
シモツケソウ(桔梗の右)、白のオカトラノオ(見つけにくいですが
シモツケソウの真ん中)、木の花は、白いリョウブの花などです。
 壺の上は白いヤマユリの蕾です。

 庭を眺めながらのTEATIMEでしたが、気温は25度
心地よい気温でした。

 関東の梅雨明けが待たれます。





森のソーセージの花!!!



 このブログに、以前に森のソーセージという
タイトルでツチアケビの果実の写真を載せたことが
あるのですが、いまあちこちでその花が咲いています。

 こんなかわいい花です。




 数年前までは、とてもめずらしい野草だと思っていたのですが、
今年は、4か所で見つけました。





 ツチアケビは腐生植物で、根の中にナラタケの
菌糸束(きんしそく)を取り込み、菌と共生している
ということですが、不思議な植物です。

 それが何と、うちの庭の石の下から、このツチアケビが
顔をだしたのです。

 今年初めてそれも1本だけ突然です。
 



 9月頃には、花が果実になり森のソーセージができますので
また、楽しみができました。


 







2016年7月16日土曜日

ピンクのヤマユリ



 数日前からヤマユリが咲きはじめました。
 ヤマユリが咲き始めると、那須高原にも本格的な夏が
来たなあと感じます。



                  うすいピンクのヤマユリ

 きょうの散歩で、うすいピンクのヤマユリが咲いているのを
見つけました。


                 うすいピンクのヤマユリ


 毎年ピンクのヤマユリが咲く場所があるのですが、今年は
道路を隔てた反対側に咲いていました。

 ヤマユリは日本特産で、花の大きさは15~20cm
背丈は1~1.5mにもなる堂々としたユリです。




                白いヤマユリ

 散歩道の両側にヤマユリが咲くと、まるであたり一面に
香水をふりまいたような強い香りがして、くらくらとすることも
あるほどです。


                     白いヤマユリ

  ミヤコザサが緑に広がる林の下に、純白のヤマユリが
咲いているのは、とてもすてきです。

 若山牧水も、こんなヤマユリの歌を詠っています。

☆夏草の茂りの上にあらはれて
        風になびける山百合の花

                       若山牧水








2016年7月3日日曜日

アイラブ・秋田



 秋田市の新しくなった県立美術館に「藤田嗣治」の
絵を見に行ってきました。

 今回の企画は、藤田嗣治の妻だったマドレーヌの
絵の展示で、「秋田の行事」とあわせて10点ほど
見ることができました。

 

                  「眠れる女」 レオナール・フジタ  
                        美術館で買った絵ハガキ


 藤田嗣治の20mもある「秋田の行事」は、今回
新しくなった展示室では、前回見た記憶の絵よりも
幾分、小さく見えるほどでした。

 それにしても、新しくなった美術館は、すてきなデザインなので、
びっくりでした。
 調べてみましたら、安藤忠雄さんの設計ということです。




  ティールームから、池を通して千秋公園が見えるように
なっていました。

 秋田駅に向かう途中に出会った秋田のワンコ・ブルちゃん
です。すてきな女性と散歩の途中で、一休み中でした。



 駅ビルに貼ってあった大きな「あきたびじょん」の
ポスター。「秋田美人」のもじりのようです。

 この写真は、木村伊兵衛さんの代表作「秋田おばこ」
ですが、1953年「昭和28年」に大曲市で撮影されたもので
モデルさんは当時、19歳ということです。

 以前にも雑誌で見たことがあるのですが、すてきな
秋田美人さんですね~。



  秋田市を訪ねたのは、今回で3度目です。
  今回の滞在は、数時間でしたが、このポスターの
キャッチフレーズのように、秋田のビジョンを感じ取れる
ようなすてきな時間でした。

 





 











 

2016年7月2日土曜日

北緯40度の夕焼け



 男鹿半島の最北端
 北緯40度に位置する入道崎で
 日本海に沈む夕陽を
 見てきました。



 6月27日の日没は、午後7時11分でしたが、この写真は
太陽が沈む直前の写真です。

 恋人同士でしょうか、おりたたみの椅子に掛けて
じっと夕陽が沈むのを見ていらっしゃいました。

 ☆夕焼け雲のうつくしければ人の恋しき

という山頭火の句がありますが、夕焼け雲の美しさは
人を恋しくさせるような何かが、あるのかもしれません。

 振り返ると灯台があり、飛行機雲が三本も流れていました。
この入道崎の灯台は、日本の灯台50選のひとつだそうです。




もうすぐ日没のようです。

夕焼け雲がいっそう鮮やかになってきました。





 海に夕陽がすっかり沈むまで見ていたのですが、
最後の数分は、あっという間に感じました。

 北緯40度の入道崎の日没は、この旅のハイライト
でした。