お月見広場と呼んでいるわたしの大好きな場所です!ひろびろとした青い空には、物語を語っているように雲が流れ、早春の陽の光りは、まだ裸のままの木々を通して、牧草地にあたたかく差し込んで影を落としており、いつまで見ていても飽きないようなすてきな光景なのでした・・。
フランソワーズ・サガンが自身を語ったこの本「私自身のための優しい回想」を、久しぶりに再読しました。この本は1984年にフランスのガリマール社から、日本では2年後の1986年に新潮社から朝吹三吉訳で、出版されており、日本で出版された直後に本屋さんで見て、購入した記憶があります。
今回は、「愛読書」という章を面白く読みました。サガンは自身の10代のころからの読書の遍歴を書いているのですが、13歳でジッドの「地上の糧」、14歳でカミュの「反抗的人間」、16歳で詩人のランボーの「イリュミナシオン」に出会い、それらの読書から大きな影響を受けたとのこと・・。
特にランボーの「イリュミナシオン」の あの「ぼくは夏の曙を抱いた。」で始まる詩をサガンは言葉をつくして、受けた衝撃を語っています・・。この部分は、わたしもこの詩には同じように感銘を受けたことがあるので、共感を持って読んだのでした。
そして、サガンはついに、この特別な3冊の本の後、プルーストの「失われた時を求めて」に、出会ったとのことです。
それは夏休みで、祖母の古い家の屋根裏部屋だったとのこと。
その後、サガンは「悲しみよこんにちは」で衝撃的なデビューをすることになるのですが、やはりプルーストが彼女の作家人生に大きな影響を与えていたのだと、再確認した読書でした。
「サガン」というペンネームは、「失われた時を求めて」に出てくる「Princesse de Sagan」からとっているとのことです・・。