落ちている木の葉を見ると、秋だなあとしみじみと感じます。
リルケは、秋というすてきな詩を書いています。
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秋
リルケ
木の葉が落ちる 落ちる 遠くからのように
大空の遠い園生(そのふ)が枯れたように
木の葉は否定の身ぶりで落ちる
そして夜々には 重たい地球が
あらゆる星の群から 寂寥のなかへ落ちる
われわれはみんな落ちる この手も落ちる
ほかをごらん 落下はすべてにあるのだ
限りなくやさしく その両手に支えている者がある
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引用 リルケ詩集 富士川英朗訳 新潮文庫 51p~52p
ドイツの森を、秋に散歩したことがあるのですが、落ち着いた感じの紅葉だったように
覚えています。日本の秋の紅葉は、赤や朱色や黄色など、ひと際鮮やかな色あいで、お天気の良いきょうのような日は、散歩が楽しみになります。
それにしてもリルケの「秋」、すてきですね。