昨日の3月29日は、雪の日曜日でした。
お昼少し前に、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴り、玄関のドアを開けると、いつもの宅急便のお兄様が、花束のような大きな包みを抱えて笑顔で立っていました。
早速開けてみると、友人からのプレゼントのローズマリーの花たばでした。
ブルーの花がいっぱいついていて、さわやかな良い香りが部屋中に漂いました。
ローズマリーが歌詞に出てくる「スカボロフェアー」というサイモンとガーファンクルの歌があるのですが、その歌をドイツのオペラ歌手のペーター・ホーフマンが歌っているのを思い出し、早速聞いてみました。
このCDのことは、「世紀末花傳書」という塚本邦雄さんの本で知ったのですが、塚本さんは、ペーター・ホーフマンが歌う「スカボローフェア」のことを、感動はワーグナーを超えると表現なさっていました。
早速,CDを聴いてみるとまず、最初のイントロの部分が盛り上がるような編曲になっていて、そこにペーター・ホーフマンのやわらかい包み込むような声が静かにゆっくりと、
♪「Are you going to Scarborough Fair?」
と、歌い始めるのです。
そして・・・次に
あの
♪「Parsley,sage, rosemary,and thyme~~」
と、続くのです。
途中から、ソプラノのデボラ・サッスーンが透き通るようなこちらも琴線にふれるような声で、彼と絡みながら歌うところに来ると、塚本さんは必ず涙があふれそうになるということですが、わたしもこころを動かされるようでした。
感動はワーグナーをすら超えるというのは、こういうことなのかと納得したのです。
雪の日に届いたローズマリー、久しぶりにペーター・ホーフマンの「スカボロフェアー」を聴くすてきな時間を過ごすことができました。友人に感謝です。