2020年2月29日土曜日

ノハラアザミのドライフラワー!!!




 散歩のときに見つけたノハラアザミのドライフラワーです。
 数日前に降った雪がまだ一面に残っている真っ白の野をバックに、胞子まですてきに撮れました。 




  昨年の夏には、道沿いにいっぱいノハラアザミが咲いていたのを覚えているのですが、それらがこの季節にまでドライフラワーになって残っていました。普通は枯れ野にまぎれて目立たないのですが、白い雪をバックにするとひときわ存在感がありました。




 もう、ほとんど倒れかかっていた3本ですが、真ん中のアザミは、つぼみのままのようにも見えました。




 このノハラアザミも、胞子をつけていました。


 ノハラアザミは、こんな花でした。









 













2020年2月24日月曜日

読書・「ハドリアヌス帝の回想」マルグリット・ユルスナール著・多田智満子訳と、「ユルスナールの靴」須賀敦子著 



 昨日の23日は、朝から久しぶりの雪でした。午後の散歩のときには、雪もだいぶとけていたのですが、こんなにすてきなドライフラワーに雪が氷になってまだ溶けずに、残っているのを見つけました!!!



 数日前から読んでいたマルグリット・ユルスナールの「ハドリアヌス帝の回想」を午後に読み終えました。この本の著者の名前は、30年ぐらい前にベルギーのアントワープに住んでいたときに、読書好きのベルギー人のRさんに教えていただき知っていたのですが、当時からユルスナールは人気作家のようで書店に行ってみると、彼女のフランス語の本が山積みにされていたのを覚えています。




 帰国後にユルスナールの本を翻訳で最初に読んだのは、「東方奇譚」ですが、その中の短編の「源氏の君の最後の恋」というタイトルに惹かれて読んでみた本でした。その後、図書館でユルスナールの分厚い本を2冊借りてきたのですが、途中まで読んだ後、これは買って読むべき本かもしれないと思い、「ハドリアヌス帝の回想」を買って、ずっと長い間本箱に置いてありました。



先日、須賀敦子さんの「ユルスナールの靴」を再読後、ユルスナールが書いた「ハドリアヌス帝の回想」が本箱にあるのを思い出し、ようやく何年かぶりで取り出して、今回は最後まで読むことができました。
 完読してみると、やはりすばらしい本だったと再認識しました。
 須賀敦子さんは、ユルスナールのことを、「ヨーロッパの粋であるような思考回路」そして、彼女の本を「語彙の選択、構文のたしかさ、文章の品位と思考の強靭さで読者を魅了」と、表現なさっていますが、わたしも全く同感です。



 そして、わたしは、ユルスナールは、アメリカという異国に住むようになり、彼女の本質であるヨーロッパ文化への限りない愛をこういう物語に託すことによって、自分のアイデンティティーを見つけ、紡いでいったのだと思いました。

 須賀さんも、フランスやイタリアへの留学、そしてイタリア人との結婚によるヨーロッパ文化への聡明な理解から本を書かれているのですが、何かおふたりには、共通の異邦人としての意識のようなものが、文学表現へと駆り立てていったように思えてなりません。




 ベルギー人のRさんが、ユルスナールを誇りに思うと言われていたように、わたしも須賀敦子さんのようにヨーロッパ文化を深く理解できるような聡明な女性が日本にいたということを、誇りに思えた読書でした。

 


2020年2月11日火曜日

冬の午後に・・・



  立春を過ぎてからずっと厳しい寒さが続いているのですが、庭のすみに作ったユキダルマもまだまだ、元気です!!!
 健気に立っているので、きょうは、おしゃれな帽子をぶせてあげました。



 先日、友人から誕生日のプレゼントでいただいた本を読んでみました。ピンクや水色、黄色の花が、とびきりにかわいらしい本ですが、これらは道端に咲いている雑草の花を、拡大したものです。




 わたしは、小さな花の咲く植物が大好きなので、この本は、わたしにぴったりの本でした。
 上の写真の表紙の真ん中にある花は、わたしの好きなキュウリグサです。直径3,5ミリぐらいの小さな小さな花ですが、拡大してみると、こんな花・・。




 あわい水色の花びらが何ともいえず、かわいい花です。真ん中の黄色も、花びらの水色といっしょになると、かわいらしさが倍増して見えます。

 つぼみのときには、うすいピンクというのも不思議で、もう少し大きければワスレナグサにそっくりだなあと思いました。

  著者の多田多恵子さんは、本の最後に「雑草の科学」という文を書いてらっしゃるのですが、いままでの植物の本にはない新鮮な視点に感じられて、おもしろく読みました。

 雑草の生き残り戦略や、植物の虫や動物との関わりなどです。

 散歩していてもまだ花もなにもないこの季節に、こんなかわいらしい雑草の花の本を見ると、春が待ち遠しく感じられました・・。


 

 
 












 







2020年2月6日木曜日

如月に・・



 久しぶりに、白河の南湖公園に、行ってきました。
 湖は、水抜きがしてあり、湖底が見えていたのですが、初めて見る幻想的な光景でした。




 ダイサギが、湖底で何かじっと、食べるものを探していました。




 南湖公園の日本庭園の入り口のところに、飾られていた「まゆだま飾り」です。遊びごころで、作ってみたとお姉さまが、おっしゃっていました。




 如月の陽だまりに、まゆだま飾りが、揺れていたのですが、何かほっとするような光景でした。
 
 





2020年2月1日土曜日

寒中のツルリンドウの実



 冬の陽だまりにツルリンドウの赤い実を、見つけました。



ツルリンドウは、ほかの植物につるのように絡まって咲くものと、地面に這うものと2種類あるのですが、これは地面に這う種類のようです。
 
 小寒から立春の前日の節分までを、寒中といい、1年で一番寒さが厳しいと言われているのですが、いまがそうなのですね。
 数日前には、友から寒中見舞いのハガキが、届きました。
 寒中に実る赤いツルリンドウの実は、見ているだけで、ほっこりとしてきます。