立春は、2月4日でした。今年の冬は長い間、寒気が居座り、寒い冬になっていますが、立春の日は、風もなく、気持ちの良い冬晴れの一日でした。
公園や道路のわきには、まだ、雪が残っているのですが、フキノトウが出ているのを見つけました。さみどり色の春の使者です・・。
吉田健一さんの書かれた「書架記」を、読みました。吉田健一さんの本は、「英国について」が特に好きなのですが、彼の英国に対する理解と見識には、読み返すたびにいつも脱帽してしまいます。
この「書架記」は、彼に影響を与えた本について書かれているのですが、プルーストもそうだったようです。彼のプルーストについての章、「プルウストの小説」を面白く読みました。
吉田健一さんは、プルーストの「失われた時を求めて」を戦前に16冊本だったのを手に入れられたとのことですが、これは、フランス語の本だったのでしょうか・・。この本は、戦争中に焼かれてしまったとのことです。
この16冊は、この版で夢中になって読まれたとのこと。
𠮷田さんは、プルーストの小説は、出てくる人物の意識の流れを書いているということや、時間や記憶の再構成、そして、自分を素材として書いているが、それを芸術にまで高めていることなどを、彼独特の文体で、ゆったりと書かれています。
わたしが、おもしろいと思ったのは、吉田健一さんが、ジョイスの「ユリシーズ」と比べてみると、やはり繰り返して読みたくなるのは、プルーストの「失われた時を求めて」のほうだと言っていらっしゃることでした。わたしも、もちろんそうなので・・。
吉田健一さんは最後に、N・R・Fから出ていた16冊本の普及版がいまあればと書いていらっしゃいますので、最初に夢中になって読まれたのは、やはり、フランス語の原書だったのだと思いました。
0 件のコメント:
コメントを投稿