2016年9月15日木曜日

☆万葉集の花・ツユクサ



 ツユクサが、あちこちで咲いています。





 ツユクサは、万葉集の中では、「つき草」という名前で、出てきます。


朝(あした)咲き夕(ゆふべ)は消ぬるつき草の
      消ぬべき戀も吾はするかも

    万葉集巻10 2291
      (新訓万葉集・佐佐木信綱編 ワイド版岩波文庫)




 「朝咲いて、夕方にはもうしぼんでしまうツユクサのように消えてしまうような恋をしているのではないのかしら・・」というような意味の歌だと思います。





 万葉集には、ツユクサを詠んだ歌が9首も出てきます。ツユクサは万葉の昔から、道野辺に咲いていた花なのだと思うと、藍色が目に染みるように感じます。





 2枚のブルーの花びらの下には、黄色が配されていて、花びらをひきたてています。

 自然は何と、すてきな造形を考えているのでしょうと、いつも思います!!!


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