今年は、8月から9月にかけて、雨が多く湿度の高い日が続いているのですが、先日、久し振りにからっとした気持ちのよい風に吹かれてきました。
そこは、那須町の笹平湿地ですが、いつ訪ねても、静かで穏やかな異空間になっていました。
ヒメシロネ
笹平湿地は、小さな湿原ですが、サギソウやとても小さなハッチョウトンボの生息地としても知られています。
この時期には、もうサギソウは咲いていませんでしたが、湿原に咲く花々が、風に吹かれていい感じでした。
サワシロギク
これは、サワシロギクですが、花びらの数も少なく涼し気な感じです。
学名のAster(アステル)は、星を意味しているそうですがそういわれれば、星の形にも見えます。
昭和天皇は、植物がお好きで、この湿原のサギソウなどの観察のため、ご生前に、ここを訪ねられています。
わたしは、この笹平湿地を訪ねるたびに、昭和天皇が書かれた「那須の植物誌」の序文を思い出します。
・ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
「那須に来ると、いつも私は自然が生きているように感じる。那須の生きた自然に親しみながら、今年の夏もまた私は植物の観察を続け、いくつかの新しい事を本書に書き加えることができた。動物や植物がいつまでも静穏な環境の中でその生を営むことができるよう祈ってやまない。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
0 件のコメント:
コメントを投稿