2016年10月21日金曜日

白秋のリンドウ



 ♪男泣きに泣かむとすれば竜胆が
           わが足もとに光りて居たり

                     白秋




 北原白秋の歌集「桐の花」に出てくる短歌です。

 リンドウは、この歌のように、いつも足元から
こちらを見上げるように咲いています。





 白秋は、この歌を詠った当時、28歳ぐらいで
人妻を好きになり、夫から姦通罪で訴えられていた
という背景があったようです。





 「桐の花」を読みますと、他の短歌の中にも、さまざまな
花が出てきますが、やはりこのような胸中のときには、
リンドウの花が、ふさわしいのかもしれません。


 


 ♪男泣きに泣かむとすれば竜胆が
               わが足もとに光りて居たり

                            北原白秋





 リンドウは、わたしの足もとでも、いつも静かに
光るように咲いている花です。















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