春の雨が朝まで降っていて、空気が春の匂いになったような
日曜日です。
2月に雪の中に顔を出したフキノトウですが、
こんな感じになりました。
「薹が立つ」というのは、この「蕗の薹」などの薹(とう)から
来ている言葉のようですが、あまり良い意味で使われないようですね。
多分この時期になると、食べてもおいしくないからなのでしょうか・・。
庭のすみには、「ショウジョウバカマ」も咲き始めました。
ご子息の書かれているブログで、キーンさんの近況を見せていただいて
おります。
その中でご子息が、キーンさんが英語で書かれたマルグリット・ユルスナールの「MISHIMA」を読んだと紹介なさっていたのが、目に止まりました。
キーンさんは、マルグリット・ユルスナールの家にも
行かれたことがあり、タイのホテルで偶然に会い立ち話も
なさったことがあるということでした。
ユルスナールとキーンさんが、接点があったというのは
初めて知りました。
マルグリット・ユルスナールの本は、この2冊を読んだだけです。
「ハドリアヌス帝の回想」多田智満子訳 白水社
「東方奇譚」マルグリット・ユルスナール著 多田智満子訳 白水Uブックス
ユルスナールの書いた三島由紀夫についての本は、
「三島由紀夫あるいは空虚のヴィジョン」澁澤龍彦訳
河出文庫があると知り、古本を購入して読んでみました。
作家が他の作家と作品の論考をするというのは、やはり
それだけ興味のつきない強い何かが感じられたからだと思います。
わたしは三島由紀夫を題材にしたユルスナールの自在な感性に
ひかれ本を閉じたのですが、この本との出会いは、キーンさんから
でしたので、思い出の一冊になった本でした。
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