きょう9月23日は、秋分の日です。20日が彼岸入りでしたから、やはりちょうど
彼岸のころに、この花が咲くのだなあと再認識しました。午後の散歩のときに見た、ヒガンバナです。
山頭火は、ヒガンバナの句をたくさん作っています。
ちくま文庫の「山頭火句集」を、開いてみましたら、こんなに彼岸花の句がありました。
☆歩きつづける彼岸花咲きつづける 山頭火
☆うつりきてお彼岸花の花ざかり 山頭火
☆お彼岸のお彼岸花をみほとけに 山頭火
☆彼岸花さくふるさとはお墓のあるばかり 山頭火
☆なかなか死ねない彼岸花咲く 山頭火
ほかにも、山頭火はこんな句も作っていますが、こちらは、曼殊沙華になっています。
☆曼珠沙華咲いてここが私の寝るところ 山頭火
☆いつまで生きる曼珠沙華咲きだした 山頭火
数年前、永平寺に行ったことがあります。
山頭火は、永平寺も訪ねていて、そこでこんな句も作っていました。永平寺の門前に句碑が作られていて、いい句だなあと思ったのを覚えているのですが、永平寺三句として、ちくま文庫の「山頭火句集」にも出ていました。
彼岸花の句ではないのですが、心が静かになるようで好きな句です。
☆水音のたえずして御仏とあり 山頭火
☆てふてふひらひらいらかをこえた 山頭火
☆法堂(はっとう)あけはなつ明けはなれてゐる 山頭火
山頭火は、木の花よりも、草花が好きで、西洋種よりも、野草が好き。そして春の花よりは、秋の花が好きということですから、彼岸花もきっとお好きだったのだと思います。
☆法堂(はっとう)あけはなつ明けはなれてゐる 山頭火
山頭火は、木の花よりも、草花が好きで、西洋種よりも、野草が好き。そして春の花よりは、秋の花が好きということですから、彼岸花もきっとお好きだったのだと思います。
山頭火の念願はふたつあり、
そのひとつは、ほんとうの自分の句を作ること。
もうひとつは、ころり往生。
とエッセイに書かれていたのですが、そのふたつともに、
山頭火の念願は叶えられたようです・・・。
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