2016年3月12日土曜日

根岸の子規庵





☆ひねくれし一枝活けぬ花椿     子規




 正岡子規が生涯を終えた家、
根岸にある「子規庵」に行ってきました。

 子規は、漢詩・短歌・俳句などをたくさん作っていますが、
これらを、「詩歌」という日本語で表したのは、子規だそうです。



                                   
                                        子規の居室

 子規は34歳という若さで、脊髄カリエスで亡くなっている
のですが,病床から眺めただろう庭には、いろいろな花が
植えてあったようです。

☆ごてごてと草花植えし子庭かな     子規


 わたしが訪ねた日には、菜の花や水仙、フキノトウなどが、
咲いていました。



             子規庵の廊下・庭のフキノトウ


 ドナルド・キーンさんは、本格的な子規の評伝を
書かれているのですが、最後に子規への評価として

 日本人はもちろんのこと、日本以外の国でも
俳句や短歌を作ることが好まれるようになったのは
子規の功績と述べていらっしゃいます。

 

「正岡子規」 ドナルド・キーン著

  子規が居室にしていた部屋には、愛用の机のレプリカが
置いてあり、おだやかな春の陽ざしが、ガラス戸越しに
降り注いでいました。

 

               子規庵の縁側からの居室              

 子規は最後に、こんな句を残しています。

☆糸瓜(へちま)咲て痰(たん)のつまりし仏かな

                                  子規









(椿の写真は、2016年3月に椿山荘で写したものです。)



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