2017年1月6日金曜日
黄犬(キーン)ダイアリー
「黄犬(キーン)ダイアリー」を読みました。
この本は、ドナルド・キーンさんと、息子のキーン誠己さんのお二人で書かれたエッセイ集です。
わたしはキーンさんのファンなので、いつもキーンさんの養子になられたご子息の誠己さんの書かれたブログでも、お二人の元気な日常のご様子を、拝見させていただいております。
キーンさんは、2011年の東日本大震災を機に、日本人になられたのですが、この本には、キーンさんと息子さんとの出会いや、養子になられたいきさつなどが書かれていて興味深く読みました。
前半のキーンさんの「日本に暮らして」という部分は、他の本でも読んで知っていることなのですが、おさらいという感じでわたしには、さらっと心地よく読ませていただきました。
後半の息子さんの部分も、ブログでおなじみの彼らしい語り口で、父を思う気持ちが伝わってきました。
キーンさんの講演会に行ったとき、お二人のご様子を拝見させていただいているのですが、息子さんが、キーンさんを労わっていらっしゃるご様子に、好感を持ちました。
ところで、この本の表紙に描かれている黄色の犬は、キーンさんが子供の頃に飼っていらしたスピッツのビンゴがモデルとのこと。
キーンさんらしいユーモアで、黄犬をキーンと読ませていますが、黄犬という文字は、キーンさんが書かれているそうです。
軽いエッセイ集ですが、キーンさんのファンのわたしのような読者にとっては、すらすらと読めて心がほんわかとなるような本でした。
本の帯にも書かれているように、キーンさんはやはりチャーミングなキーン先生なのでした。
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