4月2日の福島県白河市の小峰城の桜です。小峰城は、2011年の東日本大震災で石垣が崩れたのですが、2019年4月に修復も完了し今年も満開の桜といっしょにすてきな光景を見ることができました。
小峰城は、1340年に結城親朝によって築城されたとのことですが、江戸時代に初代藩主の丹羽長秀が4年の歳月をかけて完成させたということです。日本百名城のひとつでもあり、東北では盛岡城と、若松城と、共に東北三名城になっているようです。
それにしても、お城と桜は、とてもよく似合いますよね。
「何とまあ、お城と桜の似合う事・・」と、思わずつぶやいてしまいました。
「乙姫桜」は、ピンク色が濃いシダレザクラで、お姫様のふりそでのように艶やかです。3年ぶりに見たのですが、以前よりも枝がカットされていて、70%ぐらいの艶やかさでした。
乙姫桜の子供の桜がありました。やはり、たぐいない乙姫桜の遺伝子を持っているようで、つややかに春の風に揺れている姿は、すてきでした。
さめても胸のさわぐなりけり・・・ 西行
これは西行の歌ですが、彼が慕っていた待賢門院のことを詠っていると言われています。この桜の雰囲気にはぴったりかなと思ったのですが、いかがでしょうか・・。
西行は30歳の頃、歌枕を訪ねて陸奥・出羽の旅に、そして69歳のころ(1186年)に東大寺再建のための勧進に、平泉の藤原秀衡に会いに行くという2度のみちのくの旅に出ていますので、白河の関を通っています。
その旅の途中に白河の関で詠ったという歌を今回知りました。こんな歌です。
♪白河の関路の桜咲きにけり
東より来る人の稀なる 西行
今年はコロナ禍のなかのさくら鑑賞でしたが、良い一日でした・・・。
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