2022年4月22日、白河関の森公園で写した写真です。
里山の上には、マシュマロのような白い雲がふんわりと浮かび、
満開のしだれ桜とマッチして、忘れられないすてきな光景でした・・。
小林一茶の句集「一茶俳句集」を読んでいましたら、こんな句を見つけました。
江戸住(ずみ)や二階の窓の初のぼり 一茶
一茶が江戸に住んでいた頃に見た初のぼりを詠んだ句ですが、そのころの彼はまだ自分の家もなく、もちろん子供もいなかったと思います。
そんな一茶が見た、2階の窓に掲げられていた初のぼりは、彼の未来への憧憬もあったのかもしれませんね。
一茶は長野の豪雪地帯の柏原で農民の子として生まれています。3歳のときに母を亡くし、8歳で継母を迎えますが、15歳の時に江戸に奉公に出て、その後、俳諧師になったとのことです。
父の死後は、継母や弟との遺産相続のもめごとが10年ぐらい続き、その後、ようやく決着がつき51歳で故郷に戻ります。翌年、菊という28歳の女性と結婚。3男1女が生まれるのですが、みな夭折し、妻も10年後には亡くなってしまいます。一茶はとても子ぼんのうだったようで、特に長女のさとを可愛がり、「おらが春」という句文集までだしています。3度目の結婚で次女が生まれるのですが、65歳で一茶が亡くなった後だったとか・・。
わたしには一茶といえば、すぐに浮かんでくるのが、こんな俳句です。
やれ打(うつ)な蠅が手をすり足をする 一茶
痩蛙(やせがえる)まけるな一茶是(これ)に有(あり) 一茶
蝶(々)を尻尾(しっぽ)でなぶる子猫哉 一茶
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