2016年8月13日土曜日

秋きぬと・・・



 8月7日は立秋でしたが、日本のあちこちでは
まだまだ、30度以上の夏日が続いているようです。

 こちらでは、数日前から、すすきが穂を出しはじめました。




☆秋きぬと目にはさやかに見えねども
               風の音にぞおどろかれぬる

                     藤原敏行朝臣(古今和歌集169)


 わたしはこの季節になると、この歌がいつも思い出されます。。
 古今和歌集のこの歌の言葉書きには、
 「秋立つ日よめる」
 と、書いてあります。





 日本人のこういう感性って、すてきですよね。

 また、古今和歌集の「夏歌」の最後には、こんな歌が
出ています。

☆夏と秋と行きかふそらの通路(かよいぢ)は
               かたへすゞしき風やふくらん

                            (古今和歌集168)






 行く夏と来る秋が空の通路(かよいぢ)ですれちがうという
発想もおしゃれですが、そのときには、片方では涼しい風が吹くだろうと
いっているのもすてきですよね。




 ワレモコウも咲き始めました・・・。









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