春の香りがいっぱいのストックの花束を、知人から
いただきました。
部屋中に甘い香りが、漂っています。
ところで先日、メル友からプルースト関連の新刊が発行されたと
教えていただき、早速読んでみました。
タイトルは「プルーストの夏」
アントワーヌ・コンパニョン、ジュリア・クリステヴァ他著
國分俊宏訳・光文社
2017年2月20日発行で、まだほやほやです。
この本は、フランスを代表するプルースト研究者や作家の方
8人が書かれた「失われた時を求めて」についての共著です。
フランスでは、ベストセラーになっているとのことですが、
「失われた時を求めて」の入門の決定版とも帯に書いてありました。
8人の中のお一人のジャン=イヴ・タディエさんは、
・-・-・-・-・-・-・
「この本には私の興味を引きつけることがたくさんあり、いつまでも
私を夢中にさせてくれる。だから私はこの本を読み続けているのである。」
・-・-・-・-・-・-・ 引用61p
と、書かれていますが、わたしも彼の言葉に全く同感です!!!
いま、私も「失われた時を求めて」の読書は3度目で
吉川一義訳・岩波文庫の8を読んでいるところですから・・。
8人の方は、それぞれの視点からこの大作を個性的に分析なさっていて
興味深い読書ができました。
「プルーストと過ごす夏」は、プルースト研究家8人の
プルーストへのオマージュにも思えました。
わたしのようなプルーストファンにとって、かぎりないプルーストへの
魅力を再確認させてくれる本でした。
まだ寒い春の一日、ストックの芳醇な香りの中での読書は
豊かな気持ちにさせてくれるひとときでした。
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