盛岡に行ってきました。
盛岡市を流れる北上川、後方に見えるのが、岩手山です。
わたしは、いつも開運橋からのこの景色を見ると、ああ~盛岡に来たのだ
としみじみ思います。
「やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ
泣けとごとくに」
「ふるさとの山に向いて言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな」
どちらも、啄木のふるさとを歌った胸きゅんの短歌です。
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盛岡に着いた日の夜は、さんさ踊りのちょうど二日目でしたが、
ミス・さんさの汗を流して溌剌と踊る姿と、太鼓のリズムに、
ワクワクしました!!
今年の夏も、盛岡のさんさ踊りを見ることができ幸せでした。
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翌日は、時間があったので、宮沢賢治と石川啄木のゆかりのある
ところを訪ねました。
盛岡市の材木町は、宮沢賢治が初めて本を出版した光原社のあるところですが
いまは、おしゃれな一画になっていて、好きな場所です。
いつも見る度にほほえましくなる羊くんたち。
よく見ると草が生えています。
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啄木が結婚式を挙げた家で、両親や妹といっしょに住んでいたところです。
南と北に面した障子や戸が開けてあるので、風通しがよく涼しい風が通り抜けて
いました。
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啄木が書斎としていた部屋で、啄木と妻の寝室でもあったようです。
「何か、かう、書いてみたくなりて、ペンを取りぬー
花活(はないけ)の花あたらしき朝」 啄木
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地方に旅をすると、わたしはいつも書店をのぞくのが
趣味なのですが、盛岡と言えば、「さわや書店」です。
フェザン店は、いろいろと展示にも工夫がしてあり、さすがと思った
のですが、本店の方は、以前と比べて少しさみしくなったような感じが
しました。
盛岡なので、啄木や賢治の本はもちろんですが、店員さんのお薦め本など
本屋さんの熱意が伝わってくるような本揃えになっていました。
啄木は、小説の「葬列」の中で盛岡のことをこんな風に書いていると
「啄木歌ごよみ」に書いてありました。引用してみます。
「この美しい盛岡の、最も自分の気に入って見える時は、
一日の中では夜、天候では雨、四季の中では秋である」
啄木もアイラブ・盛岡だったようです!!!
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