ミヤコワスレは、大好きな花です。
きょうの散歩は、小雨が降っていたのですが、すてきなミヤコワスレに出会うことができました!
花びらに雨のしずくがかかり、アメジストの破片のようにきらきらと輝いて見えました。
この花を最初に見たのは学生時代で、知人宅の小さな庭のかたすみにひっそりと濃いむらさき色の花をつけ、凛と咲いている姿は、とてもすてきでした。
それ以来、好きになった花です。
その時のイメージがずっと頭のすみにあったので、ピンクやうすいむらさきなどよりも濃いむらさきのミヤコワスレが好きなのかもしれません。
うちの庭にも咲いているので、毎年この花が咲くのを楽しみにまっています。
それにしてもミヤコワスレは、ミヤマヨメナの園芸品種なのに、ゆかしい名前ですよね。
名前の由来はもう花好きの方はご存じだと思いますが、鎌倉時代の承久の乱で鎌倉方に敗れた順徳天皇が佐渡に流されたときに、父の後鳥羽上皇がお好きだった白い菊の花に似たミヤマヨメナをミヤコワスレと名づけて都を偲んだという話にちなんでいるとか・・。
順徳天皇(上皇)は、順徳院という名前で百人一首にも出てくる歌人でもありました。都には戻ることができず佐渡で生涯を終えられたのですが、都忘れのこんな歌も残されているようです。
いかにして契りおきけむ白菊を都忘れと名づくるも憂し・・・順徳天皇
ミヤコワスレの花の名前から、承久の乱という日本史や、歌人としての順徳天皇に思いをはせた雨の午後でした・・・。
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