「泣きたくなるほど美しい印象だ・・・」
ドイツの建築家のブルーノ・タウトさんは、桂離宮を訪ねたときの印象をこう語られています。念願だった桂離宮の予約がとれたのは、10月21日で秋の日差しがあたたかい午後でした。
バス停から桂川に沿って桂離宮の門までの道は笹の生け垣になっていました。
これは背後の竹林から竹を根のついたまま編みこんでいるそうで、びっくりでした。
笹垣というそうです。
桂離宮は、八条家初代の智仁(としひと)親王が別荘として造営を始めたということですが、1662年二代の智忠(としただ)親王のときに、ほぼ今日のような山荘の姿になったということです。
御幸門(みゆきもん)は、茅葺の簡素な門ですが、後水尾上皇を桂山荘にお迎えしたときに智忠親王が造られたとされていますが、その後、失われ、再建されたということです。
門を入って、御幸道(みゆきみち)を通り、外腰掛けを過ぎ石の橋を渡ると、突然、視界が開けて、サプライズのように見事な庭が見えました。
下の写真を見ると、その時の印象がよみがえってきます。右下に見える灯篭は、岬灯篭と呼ばれ、あたり一体を引き締める「要」になっているそうです。
「松琴亭」(しょうきんてい)という茶室の襖は青と白の市松模様、現代的で斬新なデザインであまりにも有名ですが、この模様をまねたというわたしの叔父の家の襖を思いだしてしまいました。
「笑意軒」(しょういけん)からは、障子を開けると、田圃が見えるようになっていて、夏には心地よい風が入ってくるということです。
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