2015年10月11日日曜日

音楽・秋のプレリュード     (ブラームスの交響曲第三番)





 先日の朝、FMラジオを聴いていましたら、なつかしい旋律が流れてきました。 カラヤン指揮のウィーンフィルの演奏するブラームスの交響曲第3番の3です。



 
放送後、たまらなく懐かしくなり、早速、 手持ちのCDを出して聴いてみました。 サー・ソルティ指揮のシカゴ交響楽団のものです。

 改めて聴いてみると、ブラームスの曲は、秋の季節にぴったりのようにも思えてきました。





 FMラジオのDJは、この曲はヴィースバーデンで作曲されたと言っていたのですが、調べてみましたら、ブラームスの当時の夏の間の滞在地だったようです。





 そういえば、ブラームスは若いころの一時期、クララ・シューマンのいるバーデン・バーデンで夏を過ごしていたのですが、その家をむかし訪ねたことがありました。

 そこは、バーデン・バーデン郊外のリヒテンタールの高台にあり、いまは、ブラームス・ハウスとして、公開されていました。





 その家で、ブラームスの若いころの写真を見たのですが、金髪の美青年でした。あの見慣れた恰幅の良い晩年の姿とは、あまりにも違っているので、驚いたのを覚えています。






 ブラームスは、クララとバーデン・バーデンの散歩道をいっしょによく歩いていたということですが、わたしも二人を思いながら、散歩道を歩きました。





 ブラームスは、婚約した女性が出来たときにも、結婚の決断ができなかったようで、ふられてしまい、生涯独身で過ごしました。
 ブラームスのクララに対する想いや、彼の人生のそれぞれの場面での対処の仕方などは、彼の音楽にも影響を与えていると思います。




 
ブラームスの穏やかで静謐で深い音楽は、彼の人柄なのかもしれません。朝に聴いたブラームスの音楽は、久しぶりに彼のやさしさを聴いたように思いました。



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