今年は暖冬のようで、まだ本格的な雪にはなっていませんが、今朝は庭のウサギの置物にも
うっすらと雪が積もっていました・・。
最近、また室生犀星の本を読みだしました。わたしは、犀星の抒情詩が好きなのですが、彼の小説もときどき読んでいました。今回は、「かげろうの日記遺文」です。
この本は、あの道綱の母が書いた「蜻蛉日記」を題材にしていますが、「蜻蛉日記」では、著者で主人公だった道綱の母には、犀星はご自分の本「かげろうの日記遺文」では、紫苑という名を付けています。
紫苑は兼家に求婚され結婚するのですが、兼家にはすでに本妻の時姫がいました。後にまた、名もない町小路の女も出て来ます。
犀星は、この町小路の女に冴野という名前を付けて主人公にし、兼家をめぐるこの3人の女の物語として「かげろうの日記遺文」を書いています。
ところで、犀星の生い立ちは複雑なのですが、彼は、消息不明の生母のことを慕っていて、この町小路の女・冴野に母への思慕を込めたように思えます。
犀星は、生母にあこがれをもち、機会をとらえては生母を知ろうとし、その人のことを物語ることを忘れないでもいるとも、この本の後書きに書いていますから、薄幸の冴野に想い入れを深くして、この本を物語ったようです・・。
最近、また室生犀星の本を読みだしました。わたしは、犀星の抒情詩が好きなのですが、彼の小説もときどき読んでいました。今回は、「かげろうの日記遺文」です。
この本は、あの道綱の母が書いた「蜻蛉日記」を題材にしていますが、「蜻蛉日記」では、著者で主人公だった道綱の母には、犀星はご自分の本「かげろうの日記遺文」では、紫苑という名を付けています。
紫苑は兼家に求婚され結婚するのですが、兼家にはすでに本妻の時姫がいました。後にまた、名もない町小路の女も出て来ます。
犀星は、この町小路の女に冴野という名前を付けて主人公にし、兼家をめぐるこの3人の女の物語として「かげろうの日記遺文」を書いています。
ところで、犀星の生い立ちは複雑なのですが、彼は、消息不明の生母のことを慕っていて、この町小路の女・冴野に母への思慕を込めたように思えます。
犀星は、生母にあこがれをもち、機会をとらえては生母を知ろうとし、その人のことを物語ることを忘れないでもいるとも、この本の後書きに書いていますから、薄幸の冴野に想い入れを深くして、この本を物語ったようです・・。
犀星の生母を慕う気持ちが痛いほどよくわかり、彼の薄幸だった母へのオマージュとしてこの本を書いたのだとしみじみと実感した読書でした・・。






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