2015年12月27日日曜日

☆旧青木家那須別邸    (ドイツの面影・・・)


 
  那須塩原市にある旧青木家那須別邸を訪ねてきました。

  旧青木邸の部屋には、ほっとするようなあかりがついていて、すてきでした。




 この家は、明治時代の建築ですが、いまは市に寄贈され道の駅も近くにあります。




 すてきな建物なので、家に帰ってから調べてみますといろいろと面白い発見がありました。



 
 この家を作ったのは青木周蔵で、彼は明治時代の外交官で政治家です。留学や外交官時代も含めると25年もドイツに滞在していたということです。




 ドイツでは、留学時代に100人を超える留学生を預かる総代をしていたそうで、医学部や法学部ばかりを勉強したがる留学生のひとりに、日本にはビールが必要と説得して学ばせたことがあるということです。

 それが実って、北海道にビールの醸造所ができたということですから、日本のビールは青木周蔵の功績といってもいいかもしれませんね。




 また、青木周蔵は、ドイツで大恋愛をして貴族の令嬢のエリザベートと結婚し、日本に帰国します。実は彼には日本に妻がいたのですが、手違いでまだ離婚が成立していなかったようで、後にこれも無事に解決できたということです。




 エリザベートとの間には、娘のハナさんが生まれています。周蔵とエリザベートは、この別邸に来るときには、黒磯駅で汽車をおり、一頭立のて馬車で来たということです。




 この杉並木を、一頭立ての馬車が、ぱかぱかと音をたててとおりすぎる姿が、目に浮かぶようでした。

 青木周蔵が作ったという青木小学校に招かれてハナさんの子孫の方が、ドイツから来日されたこともあったようです。

 帰りには、そばにある道の駅からの夕景がとてもすてきでした。












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