まゆ玉にをんな捨身の恋と知れ
稲垣きくの
まゆ玉というと、いつも稲垣きくのさんの
俳句を思い出します。
稲垣きくのさんは、わたしの好きな俳人の
鈴木真砂女さんと同じ年のお生まれで、俳句の生涯の
ライバルでもあったそうです。
お二人ともに、もう亡くなられていますが、
わけありの恋に生きたという人生も、また
同じだったようです。
うちで、小正月のころにいつも飾るこのまゆ玉は
以前に、はぎれで作ったものですが、ペリエールの瓶に
飾ってみました。
ところで、今朝、ラジオを聞いていましたら、
どなたかが小正月のお話しをなさっていました。
それは、
大正月の1月1日に対して、15日は小正月といい、
小正月には3つの行事があるということです。
1つ目は、餅花を作って飾る。これは、田の神さまに新年の
豊作祈願をする意味があり、これが養蚕地帯では、
まゆ玉になった。
2つ目は、あずきがゆを作ること。 あずきの赤は、魔除けで、
無病息災祈願の意味がある。
3つ目が、どんど焼きで、正月飾りを燃やす。
こんなお話しでした。
それにしても、稲垣きくのさんの冒頭の句は、
生涯の恋だったのだろうと思われました。
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