詩人の高村光太郎は、冬が好きだったようで、こんな詩を残しています。わたしも冬が好きなので、彼の言葉に共感してしまうのですが、最初の4行が特に好きです。
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冬の言葉
高村光太郎
冬が又来て天と地とを清楚にする。
冬が洗ひ出すのは万物の木地。
天はやっぱり高く遠く
樹木は思ひきって潔らかだ。
虫は生殖を終へて平気で死に、
霜がおりれば草が枯れる。
この世の少しばかりの擬勢とおめかしとを
冬はいきなり蹂躙する。
冬は凩(こがらし)の喇叭(らっぱ)を吹いて宣言する、
人間手製の価値をすてよと。
君等のいぢらしい誇をすてよ、
君等が唯君等たる仕事に猛進せよと。
冬がまた来て天と地とを清楚にする。
冬が求めるのは万物の木地。
冬は鉄碪(かなしき)を打って又叫ぶ、
一生を棒にふって人生に関与せよと。
引用 高村光太郎詩集・伊東信吉編
新潮文庫
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高村光太郎は、冬の詩を数編も書いています。彼は冬がすきだったようで、夏になると元気がなくなり、冬になると元気になったとか。
冬の言葉
高村光太郎
冬が又来て天と地とを清楚にする。
冬が洗ひ出すのは万物の木地。
天はやっぱり高く遠く
樹木は思ひきって潔らかだ。
虫は生殖を終へて平気で死に、
霜がおりれば草が枯れる。
この世の少しばかりの擬勢とおめかしとを
冬はいきなり蹂躙する。
人間手製の価値をすてよと。
君等のいぢらしい誇をすてよ、
君等が唯君等たる仕事に猛進せよと。
冬がまた来て天と地とを清楚にする。
冬が求めるのは万物の木地。
冬は鉄碪(かなしき)を打って又叫ぶ、
一生を棒にふって人生に関与せよと。
引用 高村光太郎詩集・伊東信吉編
新潮文庫
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高村光太郎は、冬の詩を数編も書いています。彼は冬がすきだったようで、夏になると元気がなくなり、冬になると元気になったとか。
真っ青な冬空に、すくっとたっている裸木
その裸木にからまるように、浮かんでいる白い雲
こんな空を見上げるのは、本当に良い気持ちで、こころまで、ちょっぴりきれいになりそう。 わたしもやっぱり、冬がすきなのです・・。
その裸木にからまるように、浮かんでいる白い雲
こんな空を見上げるのは、本当に良い気持ちで、こころまで、ちょっぴりきれいになりそう。 わたしもやっぱり、冬がすきなのです・・。
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