2016年6月5日日曜日

万葉集の花・ノイバラ



 ノイバラが咲きはじめました。
 かわいらしく清楚で好きな花です。




 ノイバラは、万葉集の防人の歌にも茨(うまら)という名前で
詠まれています。

☆道のへの 茨(うまら)の末(うれ)に 延(は)ほ豆の
            からまる君を はかれか行かむ

                    巻20・4352 丈部鳥(はせべのとり)

             「私の万葉集五」大岡信・講談社現代新書170p
                   



 道ばたのノイバラにからまっている豆のようにわたしに
すがっている君を置いてゆくのか・・・・
 という哀しい防人の歌です。

  ノイバラは図鑑で調べてみますと、北海道・本州・四国・九州に、
分布と書いてありますので、万葉の昔から日本の野に咲いて
いた花のようです。



 




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