2017年2月19日日曜日

読書・「銀の匙」中勘助作 岩波文庫    ( 桃の節句・・・)



 まだ、桃の節句には早いのですが、今年はわたしの手作りの「つるし雛」と、うさぎの立雛を飾りました。




 中勘助さんの書かれた「銀の匙」に、子供の頃の桃の節句のことが、書かれています。




 中さんのお宅には、神田の大火事に不思議にも焼け残った古いお雛様があったそうです。




  中さんは、そのお雛様に菱餅やはぜを供えるときのうれしさったらなかったとか・・。




 わざわざよんだお友達のお蕙ちゃんは、よそいきの着物に赤いふさのついた被布を着て来たのだとか・・。




 中さんと、お蕙ちゃん二人が、雛段の前に座って豆煎りを食べていると、3つ組みの盃に、
「小さいのをお蕙ちゃん、なかほどのをわたしに」と、おばさんにとろとろの白酒を注いでもらい、歯でかみながら、めだかみたいに鼻を並べて飲んだと書かれているのですが、この描写もくすっとしてしまい目に浮かぶような場面です。




 おばさんは、かわいいかわいいといって、二人の背中を撫でてくれ、その後は、双六や、羽根つきなどをして遊んだのだとか・・。




 「銀の匙」は、しあわせだった中さんの子供時代へのオマージュが書かれているのですが、この桃の節句の描写も、大好きなところなのです。

 子供時代のこころのままに、素直に書かれている「銀の匙」は、わたしの長年の愛読書の1冊です・・。


0 件のコメント:

コメントを投稿