昨日は出先で、紅梅が咲いているのを見つけました!
梅の花を、春風の色と歌ったのは、わたしの好きな歌人
式子内親王です。
♪匂いをば衣にとめつ梅の花
ゆくへも知らぬ春風の色
式子内親王
それにしても、梅の花って、すてきな香りがします。
しばらく佇んでしまいました。
奈良時代に中国から遣唐使が持ってきたようですが
当時は、さぞ貴重品で人気があった花なのだったのでしょうね。
♪ながめつる今日はむかしになりぬとも
軒端の梅はわれを忘るな
この歌は、式子内親王の晩年に作られたものということですが
梅の花よわたしの死後もわたしのことを忘れないでねと歌っています。
生涯ひとりだった彼女の寂しさが感じられます。
梅の花の香りをかいでいると、ゆくへも知らぬ春風の色と
歌を詠んだ式子内親王が、とても身近に感じられました。
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