松島にある藤田恭平ガラス美術館に行ってきました。
中学の頃からということです。
そういえば、作家の森茉莉さんも、ガラスの美しさに魅せられた
お一人でした。
森さんの感性は、お気に入りのガラスの瓶を飾って、色あいを楽しむこと
を喜びとなさっていたようですが・・。美術館に入ってすぐに、映像室があり、藤田さんがヴェネツィアで
製作なさっているお姿が映像で見られるようになっていました。
そのヴェネツィアの映像のナレーションで
プルーストの言葉が出てきたので、少し驚きました。
それは、わたしがこの旅に、プルーストの本を持ってきていて
ちょうどヴェネチィア滞在のところを読んでいたところでしたから。
ナレーションは、ヴェネツィアの映像をバックに、プルーストは、
ヴェネツィアを夢のようなという言葉で表現していると語っていました。
藤田恭平さんが、ヴェネツィアのムラノ島で、製作なさっていた
作品は、ヴェネツイアの雰囲気にインスパイアーされたのだろうなあと
思われる色と形でした。
また、藤田恭平さんの作品では、尾形光琳などの琳派に
インスパイアーされた「飾筥」シリーズの展示もありました。
美術館の展示室から出ると、松島のやわらかな午後の
陽ざしが、美術館の庭に降り注いでいました。
0 件のコメント:
コメントを投稿