8月25日の東京は、37度という酷暑でした。
その酷暑のなか、プルーストセミナー第6回に参加してきました。
今回の講師は、阿部公彦さん(東京大学教授)で、司会はいつものように坂本浩也さん
(立教大学教授)でした。
阿部さんは、このプルーストの小説「失われた時を求めて」は、「つぶつぶオレンジジュース」で、読み手は無数の細かなツボにあたれば充分と言われていたのですが、私だったら無数の細かな「つぶ」に当たれば、ラッキー!と、表現したくなりました。
わたしがこの「失われた時を求めて」を最初に井上究一郎訳で全巻読み終えてから、鈴木道彦訳、そして今回の吉川一義訳まで、読み続けてこられたのは、やはりおもしろいからなのですが、阿部さん的に言えば、このつぶつぶオレンジジュースの中の無数の「つぶ」という「ツボ」に当たるのがうれしくて楽しいことだからだと、気がつきました。
これからも、この「失われた時を求めて」という「つぶつぶオレンジジュース」の「つぶ」という「ツボを求めて、この本の読書の旅」を続けていきたいと、改めて思いました。
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