オダマキの花の咲く季節になりました。
今年はヤマオダマキの花の当たり年のようで、散歩をしていますと、道路の縁などに群生して、たくさん咲いているのを見かけます。
この写真のオダマキは、日本に自生しているヤマオダマキです。
ヤマオダマキを見ていますと、色あいが地味で床しい花だとしみじみと思います。
こんな歌です。
「山いづる太陽光を拝みたりをだまきの花咲きつづきたり」 斎藤茂吉
「死に近き母が目に寄りをだまきの花咲たりといひにけるかな」 斎藤茂吉
歌集「赤光」の中にある茂吉の母への歌は、この表紙の絵にあるように、ツバメの歌は覚えていたのですが、今回読み直してみて、オダマキが2首もあることに気づきました。
この歌に歌われている「をだまき」は、ヤマオダマキではなく、薄紫のミヤマオダマキということです。
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