2015年4月13日月曜日

読書・「夕顔」白洲正子著



「夕顔」白洲正子著を読みました。




 白洲さんの本は、以前から好きで、かなり読んでいました。

 この本は、久しぶりに再読したのですが、白洲さんの晩年のエッセイを集めたもので、
本のタイトルになっている夕顔も、その中の短いエッセイです。




 夕顔は、白い朝顔に似た花ということですが、白洲さんは、お好きだったようで、毎年育てていらしたとか。

 あるとき、白洲さんは、夕顔が花開く瞬間を見たいと思われ、夕方の4時ころから、夜の11時ころまで、がんばって見ていらしたそうです。




 ところが、夕顔の蕾は、最後には彼女の言葉で言えば「生きる力を失ってしまい」何と地に落ちてしまったのだとか・・。




 そのことから、白洲さんは、夕顔は、非常にデリケートな植物なので、花を咲かせるという秘事を、凝視されることに耐え切れなかったからなのではと、推察なさっていました。




 そして、その後、白洲さんは、とうぜん、源氏物語のあの「夕顔」にも思いを馳せていらっしゃいます。

 作者の紫式部は、そのような夕顔の花の習性を知っていたので、あの「夕顔」のはかない物語を書いたのではと、考察なさっているのでした。






 わたしは、まだ夕顔の白い花を、見たことがないのですが、見る機会があったときには
白洲さんの夕顔の話と、源氏物語の夕顔のことを、きっと思い浮かべるだろうと思いながら、本を閉じたのでした・・。




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