植物学者の牧野富太郎さんが書かれた本、「植物知識」を読んでいましたら、万葉集に出てくるイチシという植物は、ヒガンバナであると、確信していると書かれていました。
こんな歌です。
「路(みち)の辺(べ)の壱師(いちし)の花のいちしろく、
人皆知りぬ我が恋妻を」
万葉集巻11-二四八〇
(道ののべに咲いているいちしの花のように
もう誰にでもはっきりと知られてしまったよ。いとしい妻のことが。)
誰にでも知られてしまうような目立つ花ということで、真っ赤なヒガンバナではと確信なさっているようです。
21日に、ヒガンバナの群生地・美野沢(蓑沢)彼岸花公園に行ってきたのですが、
稲刈り前の田んぼのよこの公園に群れて咲いているヒガンバナは、フランスの田舎の麦畑に咲くコクリコのようにも見えました。
ピンクに見えるのは、盛りを少し過ぎた花です。
見事なヒガンバナの群生でした!
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