2015年9月5日土曜日

ウルトラマリンブルーの実の色・・・


 
 今年も、わたしの大好きなサワフタギの実が、色づき始めました。




 先週は、まだ緑だったのですが、きょう見に行ってみますと、あの鮮やかなウルトラマリンブルーになっていました。

 フェルメールブルーと言われる彼の絵の見事なブルーは、この色です。




 以前に、アムステルダム国立美術館で「牛乳を注ぐ女」を初めて見たとき、ラピスラズリから作られたというウルトラマリンブルーに衝撃を受けたのを覚えています。

 
TASCHEN フェルメール 65p
                      「牛乳を注ぐ女」

 その後、ハーグのマウリッツハイス王立美術館で見た「真珠の耳飾りの少女」のターバンのブルーもこの色でした。


TASCHEN フェルメール 68p
                「真珠の耳飾りの少女」


 「真珠の耳飾りの少女」の瞳と唇が何かを訴えているようで、ターバンのブルーが
その表情を引き立てているようにも見えました。




 ところで、フェルメールといえば、まだ誰もフェルメールに注目していないころ、彼の絵に敬意を持ち評価したのは、プルーストでした。
 「失われた時を求めて」には、フェルメールの絵「デルフトの眺望」のことが、書かれています。

 そのフェルメールが愛したラピスラズリから作ったウルトラマリンブルーは、サワフタギの実の色を見ると、この色に違いないと思えてきます。




 このウルトラマリンブルーの実を、わたしは秘かに「ラピスラズリの実」と、呼んでいます。

 今年も、すてきなウルトラマリンブルーの「ラピスラズリの実」に出会うことができました!!!








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