今年も、わたしの大好きなサワフタギの実が、色づき始めました。
先週は、まだ緑だったのですが、きょう見に行ってみますと、あの鮮やかなウルトラマリンブルーになっていました。
フェルメールブルーと言われる彼の絵の見事なブルーは、この色です。
以前に、アムステルダム国立美術館で「牛乳を注ぐ女」を初めて見たとき、ラピスラズリから作られたというウルトラマリンブルーに衝撃を受けたのを覚えています。
TASCHEN フェルメール 65p
「牛乳を注ぐ女」
その後、ハーグのマウリッツハイス王立美術館で見た「真珠の耳飾りの少女」のターバンのブルーもこの色でした。
TASCHEN フェルメール 68p
「真珠の耳飾りの少女」
「真珠の耳飾りの少女」の瞳と唇が何かを訴えているようで、ターバンのブルーが
その表情を引き立てているようにも見えました。
ところで、フェルメールといえば、まだ誰もフェルメールに注目していないころ、彼の絵に敬意を持ち評価したのは、プルーストでした。
「失われた時を求めて」には、フェルメールの絵「デルフトの眺望」のことが、書かれています。
そのフェルメールが愛したラピスラズリから作ったウルトラマリンブルーは、サワフタギの実の色を見ると、この色に違いないと思えてきます。
このウルトラマリンブルーの実を、わたしは秘かに「ラピスラズリの実」と、呼んでいます。
今年も、すてきなウルトラマリンブルーの「ラピスラズリの実」に出会うことができました!!!
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