2015年9月1日火曜日

読書・すだれを動かす風・・・(万葉集の本たち)




 万葉集の中で、いちばん好きな歌は額田王のこの歌です。



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 君待つとわが戀ひをればわが屋戸の
    すだれ動かし秋の風吹く
                         巻四488 額田王
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 額田王は、最初に大海人皇子(天武天皇)に愛され、後に近江天皇(天智天皇)にも愛されています。

 この歌は、近江天皇を恋しく思い、お待ちしておりますと、すだれを動かして秋の風が吹いてきます。

 というような意味の歌ですが、額田王の姿が目に浮かぶようで好きな歌です。




 彼女は万葉集の中でも、歌をたくさん作っていますが、美貌の才女だったのだろうなあと
想像しています。

  数年前ですが、滋賀県立近代美術館で見た安田靫彦さんの絵「飛鳥の春の額田王」の
姿が目に焼き付いています。


            「万葉集」角川書店編・角川ソフィア文庫の
               最初のページにありました。

 きょうは、9月1日、あいにくの小ぬか雨で霧もかかっている天気ですが、あたりはもうすっかり秋の気配が漂っています。

以下の本は、わたしの愛用の万葉集です。


                 
                              ワイド版岩波文庫
              新訂 新訓万葉集上下
                       佐々木信綱編
             
            

              「私の万葉集」大岡信 1~4
                 講談社現代新書



                万葉集原文付全訳注1~4
                    大西進
                         講談社文庫



     写真の花は上から
                   ・ワレモコウ
                   ・ツリガネニンジン 
                   ・ユウガギク
                            


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