万葉集の中で、いちばん好きな歌は額田王のこの歌です。
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君待つとわが戀ひをればわが屋戸の
すだれ動かし秋の風吹く
巻四488 額田王
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額田王は、最初に大海人皇子(天武天皇)に愛され、後に近江天皇(天智天皇)にも愛されています。
この歌は、近江天皇を恋しく思い、お待ちしておりますと、すだれを動かして秋の風が吹いてきます。
というような意味の歌ですが、額田王の姿が目に浮かぶようで好きな歌です。
彼女は万葉集の中でも、歌をたくさん作っていますが、美貌の才女だったのだろうなあと
想像しています。
数年前ですが、滋賀県立近代美術館で見た安田靫彦さんの絵「飛鳥の春の額田王」の
姿が目に焼き付いています。
「万葉集」角川書店編・角川ソフィア文庫の
最初のページにありました。
きょうは、9月1日、あいにくの小ぬか雨で霧もかかっている天気ですが、あたりはもうすっかり秋の気配が漂っています。
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