2月は、まだまだ寒いのですが、この季節にフキノトウを
見つけるのは、小さなサプライズです。
うすみどりの花びらのような苞(ほう)は、中の花芽を
やさしく包んでいます。
フキノトウは、雌雄があるのですが、このフキノトウは、
どちらなのでしょう?
たしか、雄花だったら黄色
雌花だったら白・・・
毎年、毎年決まった時期になると出てくれるフキノトウ
フキノトウは、わたしに春を告げてくれる自然界からの
すてきなプレゼントのように思えてきます・・・。
ところで、先日、TVで脚本家の倉本聰さんの100年インタビューを
見たのですが、フキノトウの話しがこころに残りました。
倉本さんは、おいしい食べ物には興味がなく、疎開先で食べた
ご飯とフキノトウが入ったお味噌汁が人生の中でもいちばん
おいしいと思っているとのことでした。
疎開先で食べたあたたかいご飯と
ほろ苦いフキノトウの入ったお味噌汁・・・
どんなにか、おいしかったことだろうなあと、思います。
食べ物の思い出は、食べ物を食べたときの状況もいっしょの
思い出なのですね。
倉本さんが残したい言葉は、「こんな世の中にしてごめんなさい」
ということで、「ごめんなさい」という言葉だそうです。
フキノトウのように、ほろ苦い、
でも、含蓄のある倉本さんのお話しでした。
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