もうすぐ、ひな祭りです。
ひな祭りに飾る雛人形の原型は、平安時代の貴族の子供の雛遊び(ひいなあそび)から来ているともいわれていますが、源氏物語にも雛遊びが出てきます。
それは、若紫のところで、後の紫の上の幼いころの遊びとして書かれています。
源氏物語を訳された4人の方の本を持っていますので、雛遊びのところを、比べてみたのですが、それぞれ個性が出ていておもしろく読みました・・。
☆與謝野晶子訳・角川文庫159p
「それからは人形遊びをしても絵をかいても源氏の君というのをこしらえて、それにはきれいな着物を着せて大事がった。」
☆円地文子訳・新潮文庫229p
「雛遊び(ひいなあそび)をなさる時も、絵をお描きになる時にも、源氏の君というのを必ずお作りになって、綺麗な着物を着せ、大切にしていらっしゃるのであった。」
4人の訳を比べてみますと、一目瞭然に違いがわかります。
☆與謝野晶子訳は、敬語なしの現代的なさっぱりとした文。
☆谷崎訳は、流れるような流麗な文。
☆瀬戸内寂聴訳は、彼女の肉声が聞こえてきそうな分かりやすく簡潔な文。
☆円地文子訳は、節度があり品格の感じられる文でした。
それにしても紫の上の雛あそびとは、どんなものだったのでしょうか。
当時は高価だった紙で作ったのではともいわれているようですが・・。
もうすぐ、ひな祭りですが、源氏物語に出てくる紫の上の雛遊びを4人の訳から想像して見るのも、楽しいことでした・・。







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