2016年4月1日金曜日

2つのカタクリ群生地


 3月の29日と30日に、栃木県の2つの公園に
カタクリの花を見に行ってきました。

 29日は、栃木県那珂川町にある関東最大規模と
言われている「カタクリ山公園」です。

           
                    カタクリ山公園・那珂川町

 雑木林の枯葉が残る斜面に、ひっそりと下を向いて咲いて
いました。

 前日の夜に雨が降ったらしく、葉っぱには雨の粒が付いて
いるものもありました。


                   カタクリ山公園・那珂川町





 翌日の30日は、カタクリ群生地のある栃木県の「みかも山公園」に
カタクリの花を見に行ってきたのですが、こちらも見ごろで
花も少し大きく、群生の密度も濃いように思われました。

 コナラなどの生える標高230mの山の斜面に、うすむらさきの
カタクリの花が広がっているのは、見事でした。





                     みかも山のカタクリ群生地

 カタクリの花は、万葉集には、堅香子(かたかご)という
名前で出てきます。


 物部(もののふ)の八十少女(やそをとめ)らが汲みまがふ
       寺井(てらい)の上の堅香子の花

                (万葉集巻19 4143)

 おとめたちが水を汲む寺井のほとりに咲くカタクリの花よ・・
というような意味でしょうか・・。

 この歌は、当時、越中国守だった大伴家持が詠んだもの
ですが、現在の富山県ですので、春を待って咲くカタクリを見るのは
うれしかったのだろうなあと思いました。


                           「みかも山」のカタクリ
                    











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