2016年4月4日月曜日
ウグイスが鳴くころに咲く花
きょうは、久し振りに春のやさしい雨が、降っていました。
いつもの散歩道に傘をさして出かけますと、林のあちこちに、
ミヤマウグイスカグラが咲いていました。
☆春雨にぬれるミヤマウグイスカグラ
ミヤマウグイスカグラは、よく見ますと、枝や葉、花冠などに
うぶげのようなやわらかい毛が生えています。
長野県に住んでいらした宇都宮貞子さんの本「春の草木」にも
このミヤマウグイスカグラのことが書かれています。
この本によれば長野の山村ではどこの家にも庭にこの
ミヤマウグイスカグラを移し植えていて、実を、春の真っ先に、
子供たちが食べたということでした。
花はかすかに良い香りがして、赤い実は、酸っぱくなくて
甘いそうです。
☆雨のしずくが、丸くなって付いているミヤマウグイスカグラ
ウグイスカグラ類の中で、
ミヤマウグイスカグラは、実にまで毛があるが、
ウグイスカグラは無毛、
ヤマウグイスカグラは、葉にだけ疎毛があるということです。
また、長野県内のあちこちで、この木のことを、方言で
ウツギグミ、ヒョウタンゴミ、トックリゴミ、タウエズミ、
ナワシロズミ、シバトリゴミ、ケグミ、タアラグミ、
などと言うとも書いてありました。
こんなにもいっぱい、グミとかゴミとかズミなどという名前で
言われているのは、この実がおいしいので人気があった証拠の
ようにもわたしには思えました。
ちなみに赤くておいしい実がなるのは、長野では6月頃だそうです。
きょうの散歩のときには、のどかにウグイスが鳴くのが聞こえました。
そういえば、ウグイスが鳴くころに咲くのでウグイスカグラという
名前がついたという説もあるそうです。
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