あえやかな桜・・・
という言葉にぴったりの桜を見てきました。
それは、こんな桜でした。
この桜は、城下町白河の妙閑寺というお寺にある
由緒ある乙姫桜の2世です。
乙姫桜は、伊達政宗が将軍家に桜を献上する途中に
このお寺に立ち寄ったとき、お寺の住職がその桜の1本を
いただいて、植えたということです。
☆はかなくて過ぎにしかたを数ふれば
花に物思ふ春ぞ経にける
この歌は、わたしの好きな式子内親王の作ですが、
新古今和歌集の春歌下に出ています。
式子内親王が晩年にお住まいだった大炊御門(おおいみかど)殿には、
八重桜が植えられていたということです。
この歌に出てくる「はかなくて」や「花に物思う」は、やはり桜ならではの
言葉のようにも思えてきます。
花といえば、桜を指すようになった王朝時代を思わせるような
「あえやかな」きょうの桜でした。
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