2016年4月7日木曜日

あえやかな桜・・・



 あえやかな桜・・・

 という言葉にぴったりの桜を見てきました。
 それは、こんな桜でした。




  この桜は、城下町白河の妙閑寺というお寺にある
由緒ある乙姫桜の2世です。
  
 乙姫桜は、伊達政宗が将軍家に桜を献上する途中に
このお寺に立ち寄ったとき、お寺の住職がその桜の1本を
いただいて、植えたということです。

☆はかなくて過ぎにしかたを数ふれば
     花に物思ふ春ぞ経にける

 この歌は、わたしの好きな式子内親王の作ですが、
新古今和歌集の春歌下に出ています。




 式子内親王が晩年にお住まいだった大炊御門(おおいみかど)殿には、
八重桜が植えられていたということです。

 この歌に出てくる「はかなくて」や「花に物思う」は、やはり桜ならではの
言葉のようにも思えてきます。
 
 花といえば、桜を指すようになった王朝時代を思わせるような
「あえやかな」きょうの桜でした。








 


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