「プルーストによる人生改善法」アラン・ド・ボトン著 畔柳和代訳 白水社を読みました。
この本の著者のアラン・ド・ボトンは、1969年スイスのチューリッヒ生まれ、イギリスのハロー校、ケンブリッジ大学などで教育を受け、現在はロンドンとワシントンで暮らしているということです。
かなり面白かったので2日で読んでしまい、著者はどんな人なのかとPCで調べてみましたら、YouTubeで彼の講演の様子を2つ見ることができました。
アラン・ド・ボトンの講演は、さすがハロー校やケンブリッジ大学で教育を受けたという感じで、クイーンズイングリッシュを早口で話し、知的でユーモアも感じられる内容でした。
この本は、プルーストの人生と彼の著書の「失われた時を求めて」を題材にして、人生をどう改善していくかを、ボトン流に分析しています。
アラン・ド・ボトンは、YouTubeの講演の内容と同じに、少し知的でユーモアやパロディに満ちた書き方で、読者を楽しませてくれるのですが、それが多分彼のオリジナリティなのかもしれません。
私の場合、プルーストは、井上究一郎訳全巻と、鈴木道彦訳全巻、そしていま、吉川一義訳で11巻まで読んだのですが、本を読むというのはどういうことなのかを考える、楽しい寄り道のような読書でした。
1997年にこの本は英米でベストセラーになったということです。
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