湯島天神の菊祭りに今年も行ってきました。
菊は、あたたかな秋の日差しを浴びて香りもよく咲いていて、訪れる人々に笑顔を向けているようでした。
菊といえば、わたしがすぐに思いだすのは、漱石のこの句です。
「あるほどの菊抛げ入れよ棺の中」 漱石
この句は、漱石が病床にあったときに、友人の奥さまの楠緒子さんが亡くなられたときに作られた追悼の句です。
この女性は、漱石の生涯の恋人だったという説もあるので、そう思ってこの句をみると、しみじみといい句だなあと感じます。
ちょうど結婚式も行われていて、純白の綿帽子を被ったお嫁さんも見ることができました。
有志の方々が作られた菊酒と菊茶を、初めて飲んだのですが、ほのかに菊の香りがしました。
菊酒は、甕に菊の花びらを袋に入れた上から、熱燗を注いで、一晩おき、菊茶は、菊の花びらを干したものを袋に入れ、熱湯を注いで作るということでした。
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